70's日本プログレッシヴ・ロック最重要アルバム
宮下フミオを中心に頭脳警察の左右栄一らと1971年結成。当初はハード・ロックを得意としていたが、同年、宮下が喜多嶋修とのアルバム(サイケデリック・フォークのスタイルでスケールの大きな精神世界を描いた)『新中国』をコラボレーションしたことがきっかけとなり、ゲストに喜多嶋修、ジョー山中を迎え、そこで試みたコンセプトを拡大していったのが本作だ。AB面各1曲全2曲の構成は、60年代サイケデリック・ムーヴメントにあった解放感に、タンジェリン・ドリームやクラウス・シュルツらのエレクトロニクス手法を加え、さらにはより深い精神世界を表現したトータル・コンセプト・アルバムとなっている。瞑想的世界を音像化した本作は、世界的にもタンジェリン・ドリーム『エレクトロニック・メディテーション』と並び賞された名盤である。翌74年、解散。宮下はこのコンセプトを受け継ぐファー・イースト・ファミリー・バンドを結成し世界に進出する。
原盤:コロムビア
発売:73.3
プロデュース:宮下フミオ
メンバー:宮下フミオ(vo, g, moog) / 左右栄一(g, org, cho) / 石川恵(b, g, vo) / ARAI MANAMI(ds)
(メーカー・インフォメーションより)