Just Enough To Get Me Cool: The Complete October Recordings

夢にまで見た幻の一枚。ソウル・ミュージック界の伝説的名盤がついに解き放たれます。ソウル・コレクターにとっての最終到達地点のひとつ、究極のレア盤といわれたディープ／サザン／マイナー・ソウル界の最高峰。ナッシュビルの名シンガー、フレディー・ウォーターズが残した唯一のアルバム。男たちの魂をふるわす永遠の名バラード「I'm Afraid To Let You Into My Life」とともに素晴らしいヴォーカルをお楽しみ下さい。　　　　　　　　　　

「ゴメンよ、オレの人生に巻き込んじまって」――南部の男の無骨な愛情を切々と歌い上げた傑作バラード「I'm Afraid To Let You Into My Life」によってソウル・ファンの記憶に永遠に焼きつけられた歌手、それがフレディー・ウォーターズです。ナッシュビル・ソウル・シーンの名プロデューサー、テッド・ジャレットとボブ・ホームズのバックアップを受け、Ref-O-Ree、Octoberといったレーベルに数々の傑作シングルを吹き込みましたが、残したLP作品は77年発表のこの一枚だけ。メロディと歌唱とアレンジ、そのすべてが非の打ち所の無い、と評される傑作でありながら、壮絶なレアリティゆえ半ば伝説と化していたソウル界究極の一枚です。LP全曲に加え、ソウル・デュオ、エディー＆フレディー名義のシングル4曲も追加収録。Octoberレーベル完全版とした歴史的リイシューが実現しました。

ストリングスにのったハイトーン・ヴォイスが哀感あふれるメロディを歌う「I'm Afraid To Let You Into My Life」は誰もが胸をわしづかみにされる傑作ミドル。「One Way Ticket To Love」も同系統のこみ上げ系バラードです。キャッチーなメロディがうれしい冒頭の「Just Enough To Get Me Cool」、突き抜ける爽快さを持った「Your Love Is The Kind I've Been Waiting For」、ファンキィな「Shake Down」などダンサブルなアップ・ナンバーも抜群です。ストリングスやコーラスを多用した格調の高いトラック、スウィートからアップまでツボを心得たセンスの良いサウンドはローカル／マイナー盤のイナタさ皆無の洗練されたもの。ほのかに薫る南部テイストは心地よい隠し味のようです。しかし何より主役はフレディーの歌でしょう。天高く伸びやかに広がるようなソウルフルな歌声の魅力が惜しみなく封じ込まれています。

（メーカー・インフォメーションより）