モンテヴェルディ(1567-1643)

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『ポッペアの戴冠』全曲 ポネル監督、アーノンクール&チューリッヒ歌劇場、ラシェル・ヤカール、エリック・タピー、他(1978 ステレオ)(2DVD)

モンテヴェルディ(1567-1643)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCBG9200
組み枚数
:
2
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》

オペラ上演史に燦然と輝くプロダクション、歌劇《オルフェオ》に続くポネル=アーノンクールのモンテヴェルディ・オペラ映画シリーズ第2弾! 耽美的な映像で再現したモンテヴェルディ最後の傑作オペラ。人間の様々な感情や情念を鋭く抉り出した音楽、それらに奥行きとリアリティを与え、細部まで行き届いた演奏&演出は正に偉大なマイルストーンといえるでしょう。(メーカー資料より)

【収録情報】
● モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲


 レナーテ・レンハルト(運命の女神)
 ヘルルン・ガードウ(美徳の女神)
 クラウス・ブレットシュナイダー(愛の神)
 ラシェル・ヤカール(ポッペア)
 トゥルデリーゼ・シュミット(オッターヴィア)
 エリック・タピー(ネローネ)
 ポール・エスウッド(オットーネ)
 マッティ・サルミネン(セネカ)
 ジャネット・ペリー(ドルシッラ)、他
 チューリッヒ歌劇場モンテヴェルディ・アンサンブル
 指揮:ニコラウス・アーノンクール

 演出・舞台:ジャン=ピエール・ポネル
 衣装:ペート・ハルメン
 映像監督:ヴォルフガング・トロイ
 音声収録:1978年6月 チューリヒ/映像制作:1979年1月 ウィーン
 162分/NTSC/カラー/4:3/LPCM2ch/DTS5.1ch/日本語字幕・イタリア語字幕

内容詳細

モンテヴェルディ晩年の傑作オペラ。チューリッヒ歌劇場で行なわれたもので、名演出家ポネルとアーノンクールが組んで、先鋭的な演出で話題を呼んだ。強烈なアーノンクールのドラマトゥルギーが発揮されている。(CDジャーナル データベースより)

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無力の善人より大きな権力を持った悪が栄え...

投稿日:2014/08/05 (火)

無力の善人より大きな権力を持った悪が栄える、音楽史上例を見ないオペラです。今回、このDVDを見てあらためてモンテヴェルディの天才振りを確認させられました。ポネルの演出、アーノンクールの指揮、そして何より感心するのが脇役の歌手たちのうまさです。ポッペアの侍女アルナルタ(男性)が歌う子守唄はとても美しく思わず涙が出そうになりましたし、愛の神の美少年もとても上手です。第2幕からはもう感激の連続で、自殺を命じられたセネカの深い低声、その死体の前で愛の戯れを演じる若いカップル、ポッペアの暗殺を命じるオッタ―ヴィアの怒りと、戸惑うオットーネの対照的な表現力…一つ一つあげていったらきりが無いほど聞かせどころが続きます。なるほど、このオペラはすでに「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」、あるいはヴェルディのオペラを先取りしていたのですね。今までレコードやCDでしか知らなかったバロックオペラの世界でしたが、これをきっかけに映像の方からも積極的に楽しんで行きたいと思っています。

マッドハッター さん | 栃木県 | 不明

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以前に映像なしで音楽だけは複数の演奏家で...

投稿日:2011/01/29 (土)

以前に映像なしで音楽だけは複数の演奏家で聞いていましたが、今回初めて映像を見て感じることは、真に驚くべき作品であり、古典派以前において言葉と音楽とがこれほど見事に融合した劇的な作品を私は知りません。西洋音楽史上最初にオペラ様式を確立した革命的作曲家の名に恥じないもので、ヘンデルやグルックやモーツアルトといえどもこの作品の前には膝を屈するのではないかと思われます。この様式こそワーグナーに至るまでの約200年間に亘って西洋のオペラ様式を支配した事を再認識させられました。劇音楽に対する周到な構想と多くの宗教曲やマドリガルで普段に技術を磨いてきたたまものでしょう。他のレビュアーの方の指摘にもあるとおりポネルの演出は大変すばらしい。約30年前の映像で幾分シャープさに欠けるけれども、アーノンクールの熟練した解釈は的確でテンポも適切です。舞台装置がやや重厚すぎると思われますが、各場面はユニークで変化に富んでおり聴衆を飽きさせない。また、歌手の卓越した歌と演技力には舌を巻くほどです。ネローネ役のタピー、ポッペア役のヤカール以上に乳母役の歌手オリヴァー、ミネットさらにオッタヴィア役のシュミットなど。例外はオットーネ役のエスウッド(カウンターテナー)で非力で訴える力が弱いように感じました。いずれにしても、オペラ好きの人は是非この作品を知るべきです。なぜならこの作品中にアリアはただの一つとしてあるわけではない。レシタティーボ(叙唱)とアリオーソらしきものだけにもかかわらず何故これほどの劇的表現力を有しているのか。要するに歌詞と音楽とのこれ以上ない程の融合というに尽きる。決してアリアの多少とか善し悪しがそのオペラ作品の評価を決定するものではないということです。現代の聴衆はあまりにアリアにとらわれすぎて音楽劇のあるべき姿を見失っているように感じます。

baroque mania さん | 広島県 | 不明

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自分はこの作品を音楽史上最も素晴らしい作...

投稿日:2008/09/11 (木)

自分はこの作品を音楽史上最も素晴らしい作品のひとつと考えています。端役一人ひとりにまでシェイクスピアやモーツァルトにも通じるような人物表現といい絶品の一言。ポネルの演出が見事である。言葉は要らず観ればわかること。省略も多いがこの場合収録時期からもこの程度はやむを得ずむしろこの作品に取っ掛かりやすくした功績のほうが大きい。歌手も歌唱もそうだがそれ以上に演技がいい。いまだに繰り返し良く観る作品。

Lorenzaccio さん | Soka | 不明

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