CD

ブルックナー:交響曲第2番、第9番、ベートーヴェン:交響曲第3番、ハイドン:交響曲第71番 若杉弘&ザールブリュッケン放送響、南西ドイツ放送響(3CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BVCC40068
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

追悼! 若杉弘
日本を代表する巨匠指揮者が得意としたドイツ交響曲!

日本独自企画

このボックス・セットは若杉弘が1980年代後半から90年代前半、ヨーロッパで重要なポストを持ち活躍した最後の時代であると同時に、「マーラー&新ウィーン楽派」全曲演奏など瞠目された活動を東京都交響楽団の音楽監督(1986〜1995)として行った時代に、ザールブリュッケン放送交響楽団と南西ドイツ放送交響楽団に客演指揮し録音したレコーディングを3枚のアルバムにまとめたもの。
 コンサート指揮者としてケルン放送交響楽団での成功を皮切りに客演指揮に招待された本場ドイツのオーケストラでも八面六臂の活躍しながら、ドイツ・オーケストラ音楽の神髄を体現していた時代にハイドン、ベートーヴェン、ブルックナーといった重要なレパートリーを客演したオーケストラから任されたコンサートの副産物として録音されたもので、若杉がオペラだけではなくコンサートのフィールドでも日本人指揮者として先達的音楽境地に達していたことを証左する記念碑的なレコーディングの集成。お買い得価格での発売。(ソニー)

【収録情報】
Disc1
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55『英雄』
 ザールブリュッケン放送交響楽団
 録音時期:1993年4月
 録音場所:ザールブリュッケン、ザールラント放送コングレスハレ
 録音方式:デジタル(セッション)

・ハイドン:交響曲第71番変ロ長調Hob.I-71
 SWF南西ドイツ放送交響楽団
 録音時期:1987年1月27日
 録音場所:SWF、ハンス・ロスバウト・スタジオ
 録音方式:デジタル(セッション)

Disc2
・ブルックナー:交響曲第2番ハ短調WAB102(1877年ノーヴァク版)
 ザールブリュッケン放送交響楽団
 録音時期:1992年4月23-27日
 録音場所:ザールブリュッケン、ザールラント放送コングレスハレ
 録音方式:デジタル(セッション)

Disc3
・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調WAB109(原典版)
 ザールブリュッケン放送交響楽団
 録音時期:1994年12月19-21日
 録音場所:ザールブリュッケン、ザールラント放送コングレスハレ
 録音方式:デジタル(セッション)

 若杉弘(指揮)

【プロフィール】
1935年にニューヨークで生まれ、2009年7月21日、東京にて没した指揮者。NHK交響楽団指揮研究員を経て1963年、東京交響楽団を指揮してデビュー。1977年にはケルン放送交響楽団の首席指揮者となり、以後ヨーロッパの楽壇を中心に活躍。日本でも東京室内歌劇場芸術監督、新国立劇場芸術参与、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール芸術監督を歴任し、2007年からは新国立劇場の芸術監督に就任していた。(ソニー)

内容詳細

若杉の追悼盤で、買いやすくセット化したもの。日本でブルックナーの演奏というと朝比奈が有名だが、この若杉盤はオーケストラがしっかりしているため、なかなか秀逸。第9番はちょっと肩に力が入った感じだが、表情は端正で上品である。第2番はその誠実な棒が生きた解釈で、朝比奈に決して劣るものではない。一方、べートーヴェンの「英雄」は柔らかくこぢんまりとまとめたもの。ハイドンは知情意のバランスがとれた演奏で、一番出来が良いかもしれない。ブルックナーとハイドンはもっと広く聴かれても良い内容だろう。(白)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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若杉が世を去り、彼が欧州で活動していた時...

投稿日:2011/09/20 (火)

若杉が世を去り、彼が欧州で活動していた時期の録音が二点纏めて登場した。これは、RCAがNAXOSに対抗するレーベルとしてArte Novaを立ち上げた時に、若杉が、ザールブリュッケン放送響(当時)と集中的に録音したものに、少し前のハイドンを加えたものである。若杉の「英雄」はドレスデンのものも出ているが、私はこちらの方が好きである。これほど余分な力の抜けた、余裕のある「英雄」も珍しい。しかし、第一楽章の提示部は反復され、歌に満ちた見事な出来となっている。スケールも大きい。大家の風格でる。わたしは、Arte Novaが若杉とブルックナーの交響曲全集を完成しなかったのを残念に思っている一人である。スクロバチェフスキとの録音は、それはそれで大変素晴らしいのだが、このセットに収められている2番と9番を聴くと、スクロバチェフスキとはまた違った魅力あるブルックナー交曲全集が出来あがっていただろうし、何より日本の指揮者が海外のオケとブルックナーの交響曲全集を残す、最大のチャンスだったのであり、今後そのような機会が訪れるとは思えない。若杉のブルックナーは、N響との3番と7番、東フィルとの9番があるのだが、若杉とザールブリュッケンの1番、5番、8番など聴いてみたかった。2番は、はっきり言って数あるこの曲の代表的録音と言って差し支えなく、カラヤンよりは良いと思う。9番も、スクロバチェフスキみたいにテンポを動かさないだけ、正攻法で音楽的だと思うし、「エロイカ」に至っては、スクロバチェフスキのOehms録音より良いと思う。ハイドンの71番も、録音はおろか、実演で耳にする機会さえ稀だが、ハイドンの交響曲につまらないものはなく、これも聴きこめば魅力のある佳曲である。録音も素晴らしい。若杉弘の録音上の最良の仕事として、このセットは大変価値あるものである。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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 先頃亡くなった、指揮者・若杉弘のブルッ...

投稿日:2010/05/22 (土)

 先頃亡くなった、指揮者・若杉弘のブルックナーなどを集めたディスク。  ドイツ音楽を得意とする若杉弘は実力があるのに録音運に恵まれなかった指揮者だといえるだろう。都響、N響と在京のオケでポストを持っていながら、まとまったディスクは都響とのマーラー全集だけ。  本セットについてもブルックナーは2番、9番といういびつな収録となっている。アルテ・ノヴァ原盤で、おそらく当初は全集になる予定だったと思われる。全集とはならなかったのは、同じレーベルで強力な対抗馬であるスクロヴァチェフスキのプロジェクトが出現したためだ。ビジネス的には奇抜な解釈を求めたミスターSの全集を出したことは成功だっただろう。このセットはアルテ・ノヴァで録音した若杉のディスクを集大成したものである。  この若杉盤はスクロヴァチェフスキ盤とは違い、奇をてらうことのない作品解釈である。それだけに飽きが来ない。この中のブルックナー9番の演奏は繰り返し聞く私の愛聴盤だ。  なお、若杉はN響とも90年代末にブルックナー全曲演奏会をやっておりこれも7番と3番だけCD化されている。これも8番のリリースが原因不明の理由で中止になった。同じ時期に定期公演で朝比奈隆が同じ曲を取り上げたということが理由ではないかとも噂された。  なお、このN響盤は、追悼盤として全集がリリースされるとレコード芸術でアナウンスされたが、今のところ、まったく音沙汰がない。全曲演奏では4番、8番、5番と名演揃いだっただけに早くCD化してほしいところである。  ブルックナー以外では、併録のベートーヴェンはやはりソニー(エテルナ原盤)のドレスデン国立管弦楽団には及ばない。何れにせよ現在輸入盤で入手しづらくなった若杉のブルックナーをまとめて聞けるという点では非常に意義のあるセットだ。

nexus さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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