75: Last Birthday Live!

第52回グラミー賞 「最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」 受賞

2007年9月11日に他界したキーボード奏者、ジョー・ザヴィヌルが死の2ヶ月前である、7月7日の75歳の誕生日におこなったバースデイ・ライヴを模様を収録。ザヴィヌル・シンジケートの面々と、そのレパートリーから、ウェザー・リポートのナンバーまで、その後の死を予感するものなど微塵も感じさせないアグレッシヴでクリエイティヴなサウンドを構築しています。

ワールド色を取り入れたクロスオーヴァーなサウンドのもと、まさに超絶なリズム、圧巻のアレンジング、そしてザヴィヌルの多彩な鍵盤ワークが全編に渡り繰り広げられます。2枚組み計12曲を一気に聴かせてしまう、まさに感性と技が一体となったプレイ。ザヴィヌルはこの2ヶ月後に迫る自らの人生の終焉をまるで予期しているかの如く、75年の音楽生活をこのライヴにつぎ込んでいるようにも感じてしまいます。

M4ではまさにザヴィヌル・シンジケート流の即興「Happy Bithday」でリーダーであるザヴィヌルのバースデイを祝います。そしてマイルスの為にレコーディングし、後にウェザー・リポートのレパートリーにもなった「イン・ア・サイレント・ウェイ」では、盟友ウェイン・ショーターがゲストで参加。13分に及ぶザヴィヌルとふたりだけのインタープレイは、本作の大きな聴きもののひとつでもあります。(この曲は、2007年8月ハンガリーにて録音)

Joe Zawinul(keyboards, vocoder)
Sabine Kabongo(vocals, percussion)
Alegre Correa(guitar, vocals, berimbau)
Linley Marthe(bass)
Paco Sery(drums, kalimba, vocals)
Jorge Bezerra(percussion, vocals)
Aziz Sahmaoui(percussion, vocals)

Wayne Shorter(soprano saxophone on 「In A Silent Way」)

Recorded July 7. 2007 at Estival Jazz Lugano-Switzerland

「In A silent Way」
recorded August 2nd, 2007 in Veszprem, Hungary