CD

古代ギリシャの音楽 グレゴリオ・パニアグワ&アトリウム・ムジケー古楽合奏団(XRCD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
JMXR24200
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
Xrcd

商品説明

驚異的優秀録音で知られる
フランス・ハルモニア・ムンディの伝説のアルバムが
いまXRCDで蘇る!

パニアグワ/古代ギリシャの音楽

ずば抜けた優秀録音と独特の音響世界とでハルモニアムンディ・フランスの大ベストセラー、もはや説明不要という名盤中の名盤「古代ギリシャの音楽」がついにXRCD化! アナログ盤初出時に、今は亡きオーディオ評論家長岡鉄男氏も絶賛していたあの録音です。
 聴き比べの楽しみこそオーディオの醍醐味。通常盤(HMA.1951015)でも十分に録音の素晴らしさを確かめられますが、それはそれ、より良い音で楽しみたいというのがオーディオ・ファイルの見果てぬ夢。XRCDで聴くと、アナログ録音の持つ風合い・空気感がダイレクトに届きます。ぜひ、お手持ちの装置とご自分の耳でお確かめください。日本語解説付き。2chオリジナル・マスター使用。

【当時の批評】
SN比がよく、残響がすごく長く豊かで美しく、しかも直接音は鮮明で力強い。音像の輪郭は自然、定位も自然で、音場は3次元的に深く広い。はるか彼方に雀の声がきこえる。雀の声はアルバムを通して絶えず入っている。
Dレンジは圧倒的に広く、こんなに力感のある、厚みのある音はきいたことがない。ぞっとするほどの生々しさがある。こんな録音は通常の方法では不可能である。筆者の想像では、録音場所は、人里離れた修道院の、天井の高い礼拝堂、時間は早朝、マイクは2本、2トラックデッキ直結、リミッター、ドルビー、ミキシング等いっさいなし、というのを基本にしていると思う。とにかくすばらしい録音である。(オーディオ評論家 長岡鉄男)〜1980年ステレオ誌11月号より抜粋

【主な使用楽器】
1.エピゴネイオン:40弦をもつ、古代ギリシャ最大の撥弦楽器。ひざの上に横向きに乗せ指ではじいて演奏する。
2.ディスコス:中央に穴のあいた金属板でできており、ひもで吊ったところをハンマーで打って音を出す。
3.マガディス:プサルデリオン属、リディア起源の撥弦楽器。10組の複弦をもち、指で弾奏される。
4.ロプトロン:木の輪に羊の皮を張り渡した、小型の軽快な太鼓。
5.プサルテリオン ここではプレクトロン(義甲)を用いず、指のみで弾くハープ形の弦楽器を広くさす。
6.クレセル:ガラガラ。柄のついた容器に堅い発音体を入れ、振って鳴らす。
7.テュンパノン:打楽器。両側に皮膜を張った円筒形の本体をもつ。ふつうディオニュソス祭祀のときに女性によって演奏された。
8.エケイオン:デーメーテールの祭祀で用いられる、シンバルの一種。
9.キタラ:古代ギリシャを代表する撥弦楽器。アマチュアの弾くリラにくらべ、キタラは職業音楽家の楽器とされ、共鳴胴も幅広く、音色もいっそう充実している。7弦が基本。調和、節度というアポロン的理想を表現する楽器とされる。
10.キュンバ:シンバル。ディオニュソスの祭祀で用いられる。
11.プラギアウロス:リビア起源の横笛。薄い皮膜を張った指穴を一つもつのが特徴。
12.キュンバリオン:小型のシンバル。
13.アウロス:もっとも代表的な管楽器。ふつう2本の管が一体を成し、それぞれにダブル・リードと4〜15の指穴をもつ。鋭い音色によって、熱狂的なディオニュソスの世界を表現する。ディスクでは各種のアウロスが使い分けられている。
14.プサルティンクス キタラの一種。
15.キタリス:リラやフォルミンクスに似た、原始的な撥弦楽器。
16.セイストロン:シストルム。柄のついた馬蹄形の金属枠を振り、そこにはめこまれた金属片を打ち鳴らす。古代エジプトに由来し、多くの種類がある。
17.クロタラ:一種のカスタネット。内部をくり抜いた貝か木・金属の2片より成る。
18.トリゴノン:三角形の撥弦楽器。指またはプレクトロンで演奏される。
19.シリンクス:パンの笛。長さの異なる閉管の縦笛を高さの順に並べたもの。
20.フォティンクス:エジプトに起源をもつ、木製の横笛。
21.パンドゥーラ:3本の弦をもつ、長柄のリュート。トリコルドンとも呼ばれる。
22.サンビュケ:シリアまたはエジプトに起源をもつ、小ハープ形の弦楽器。弦は短く、音は弱い。
23.サルピンクス:まっすぐな管をもつトランペット。オリエント起源といわれる。
24.バルビトン:細長い形をした、リラの変種。リラより低い音を出し、プレクトロンで弾かれる。
25.モナウロス:1管のみのアウロス。
26.カノン:ピタゴラスが発明したといわれる、単弦の楽器。音程比の測定に利用された。モノコルド。
27.アスカウレス:バッグパイプ。
28.フォルミンクス:吟遊詩人によって演奏された、原始的なリラ。最古の弦楽器といわれる。
29.エリュモス:ニつの異なった長さをもつ、プリュギア地方のアウロス。左側の長い管が、角笛風に湾曲している。
30.クシュロフォノン:木琴。アプリア地方の飾りつぼに、梯子状の形が描かれている。
31.フュサリス:アウロスの一種。
32.ヒュドラウロス:水力オルガン。クテシボイスまたはアルキメデスの発明といわれる。パンの笛に水圧で風を送ったもの。
33.リラ(リュラ):キタラの単純化された楽器。演奏もずっと容易である。ふつう4弦か7弦。
34.ナブラス:プサルテリオン属の12弦の楽器。フェニキア起源。指で弾奏される。
35.ペクティス:マガディスによく似た、3弦の楽器。
36.カラモス:葦の茎で作ったアウロス。

【収録曲目】
・序奏
・「オレステース」のスタシモン
・コントラポリノポリスの器楽曲断片
・デルポイのアポロン讃歌 第1
・テクメッサの嘆き
・パピルス・ウィーン29825
・太陽神への讃歌
・ミューズ(ムーサ)への讃歌
・ネメシスへの讃歌
・パピルス・ミシガン
・アエナオイ・ネフェライ(不断に流れる雲)
・セイキロスの墓碑銘
・パイアン
・ベラーマンの無名氏
・ピュティア祝勝歌 第1
・パピルス・オクシュリンコス
・オクシュリンコスのキリスト教讃美歌
・ホメロスの讃歌
・パピルス・ゼノン・カイロ断片
・テレンティウス「義母」第861行
・「道徳詩」第1歌 第11〜12行(ミーニュ版教父全集37,523f)
・デルポイのアポロン讃歌 第2
・パピルス・オスロ1413A/B
・終奏
 アトリウム・ムジケー古楽合奏団
 グレゴリオ・パニアグワ(指揮)

 録音:1978年6月
 xrcd リマスタリング:2006年11月25日

総合評価

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4.5

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手持ちのCDコレクションの中で機器が何に変...

投稿日:2012/05/26 (土)

手持ちのCDコレクションの中で機器が何に変わろうが音の良さで1位の座を降りたことはない。この演奏グループのCDが9枚あるが、全部1位である。他の盤と次元の違う音がする。 業界の発展のために録音技術の公開をすればCD全体の音のレベルが上がるのにと思う。しかし、デジタルになり、SACDが現れたが、このアナログ録音のカミソリの刃のような鋭い、そして繊細、音場広大と、すさまじいほどの魅力は色あせない。最初の一打でのけぞる。 LP時代、オーディオ誌で評論家故長岡鉄男氏が絶賛して広まったが、その後このグループの消息を聞かなくなった。ハルモニア・ムンディに主として録音していたようだが、エラートにも録音があるらしい。氏の本に紹介があって、探しているのだが未だ目にしない。

音の手帖 さん | 山口県 | 不明

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通常CD版を所有しています。 しょぼい視聴...

投稿日:2009/11/23 (月)

通常CD版を所有しています。 しょぼい視聴環境(DAP)でもその古代楽器の音色の透明感、 録音時に鳴いていたと思われる鳥の鳴き声など とても新鮮な感じがします。 このXRCD版もそれはそれはすごいのでしょうが、 聴くからにはそれなりの設備投資が必要になるのでしょうね。

のころん さん | 不明 | 不明

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初出当時、日本国内で某FM雑誌に紹介された...

投稿日:2008/11/17 (月)

初出当時、日本国内で某FM雑誌に紹介されたのがきっかけでバカ売れ、その紹介記事がなかったらせいぜい数十枚売れたかどうか…という曰くつきのレコード。録音云々の評価はオーディオマニアに任せたい。音楽は意外にシンプル、耳あたりも良く、悪く言えば古代ギリシャのTVドキュメンタリーのBGM。当時の楽器・奏法・音階・読譜が正確に再現できる筈もなく、推察による古代音楽へのオマージュとでもいえようか。これと並行してクセナキスの音楽劇「オレスティア」などを聴いてみるのも一興。

Pianist さん | Tokyo | 不明

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