モーツァルト(1756-1791)

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『魔笛』全曲 スタイアー演出、コンスタンティノス・カリディス&ウィーン・フィル、マティアス・ゲルネ、他(2018 ステレオ)(2DVD)(日本語字幕・解説付)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9451
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明


日本語解説付き
リディア・スタイアーによる新演出、2018年ザルツブルク音楽祭『魔笛』
ギリシャの気鋭指揮者カリディス、そしてゲルネ、カルク、シャギムラトヴァら
若さと安定感が共存した旬の布陣!


2018年ザルツブルク音楽祭で上演された『魔笛』の映像。ザルツブルク音楽祭ではモーツァルトのオペラが毎年上演されていますが、中でも『魔笛』は特別な作品。2018年は、2012年(アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、ヘルツォーク演出)以来の登場となり、アメリカの女性演出家リディア・スタイアーが新演出を手掛けました。『魔笛』は多くのセリフの入るジングシュピール形式となっていますが、スタイアーはセリフの大部分をカットし、物語を伝える役を担う「おじいさん」がナレーターとなって登場します(当初は俳優のブルーノ・ガンツが出演予定でしたが急遽キャンセルとなり、代役としてクラウス・マリア・ブランダウアーが登場)。ウィーン少年合唱団のメンバーが演じる3人の童子が寝る前に物語を読んでもらうよう、「おじいさん」が孫たちに語りかける形式となっており、聴衆はこれまでとは違ったアプローチに出会うことになります。
 指揮はギリシャ生まれのコンスタンティノス・カリディス[1974-]。ザラストロにマティアス・ゲルネ、夜の女王にアルビナ・シャギムラトヴァ、パミーナにクリスティアーネ・カルクという安定した歌唱陣。またマウロ・ペーター、マリア・ナザーロヴァという若手も好演しており、新演出を充実した布陣で支えています。(写真c Ruth Walz)(輸入元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲


 マティアス・ゲルネ(ザラストロ/バリトン)
 マウロ・ペーター(タミーノ/テノール)
 アルビナ・シャギムラトヴァ(夜の女王/ソプラノ)
 クリスティアーネ・カルク(パミーナ/ソプラノ)
 アダム・プラチェトカ(パパゲーノ/バス・バリトン)
 マリア・ナザーロヴァ(パパゲーナ/ソプラノ)
 マイケル・ポーター(モノスタトス/テノール)
 タレク・ナズミ(弁者/バリトン)
 クラウス・マリア・ブランダウアー(おじいさん/俳優)
 ウィーン少年合唱団員(3人の孫、3人の童子)

 ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:エルンスト・ラッフェルスベルガー)
 ソフィア・タムヴァコプール(ハンマークラヴィーア、オルガン)
 アンドレアス・スクーラス(チェンバロ)

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 コンスタンティノス・カリディス(指揮)

 演出:リディア・スタイアー
 舞台:カタリーナ・シュリップ
 衣裳:ウルスラ・クドゥルナ
 照明:オラフ・フレーゼ
 ビデオ:フェットフィルム
 ドラマトゥルギー:イナ・カール

 収録時期:2018年8月
 収録場所:ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー

 収録時間:144分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.0
 字幕:独英仏韓日
 NTSC
 Region All

 輸入盤・日本語帯・解説付

ユーザーレビュー

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序曲の間に見せられるのは20世紀初頭、第一...

投稿日:2019/09/12 (木)

序曲の間に見せられるのは20世紀初頭、第一次大戦前あたりのブルジョワ家庭の夕食風景。ここにオペラの主要人物が既に顔を揃えている。ザラストロ(いかにも旧世代の家父長らしい父親、食事の間に家を出て行ってしまう)、夜の女王(それを見てヒステリーを起こすお母さん、夫婦仲は険悪そうだ)、三人の侍女(この家のメイドさん達)、パパゲーノ(血のついた前掛けをつけた肉屋)、パパゲーナ(その伴侶)、モノスタトス(父親を訪ねてきた御用聞き?)、そしてパミーナは食堂にかかっている、おじいさんの伴侶だった人の若き日の肖像画として表象される。そしてオペラ本編は食事が終わってベッドに入った三人の孫たち(オペラ内でも彼らのパートを歌う)におじいさんが語るメルヒェンとして展開してゆく。おじいさん役のブランダウアーは2003年チューリッヒでの『後宮』でも素晴らしいセリム・パシャだったが、一段と渋くなって実に素敵。したがって、オリジナルの台詞はほぼ全廃。ザラストロの露骨な人種差別発言など、今となっては扱いにくい元の台詞をやめて、見通しのよい視点から物語を語り直そうという意図かと思ったが、必ずしもそうではない。確かにモノスタトスはもはや全く黒人ではないが、演出家は夜の女王のみならず、怪しげなサーカス団長といった風のザラストロに対しても十分に批判的。特にエンディングで啓蒙主義=ザラストロの暴力性を痛烈に暴いてみせるので、テレビ中継の行われた初日には夏のザルツでは珍しい盛大なブーを浴びたが、アメリカ生まれの女性演出家、スタイアーの意気や大いに良し。ただ一つ、2018年が第一次大戦終戦百周年であることが意識されていたのだとしても、火と水の試練がありきたりな第一次大戦映像の投影になってしまったのだけは残念。 カリディスの指揮が圧巻の出来だ。ベルリン・フィル・デビューの演奏会(2019年6月)でも素晴らしいモーツァルトを聴かせているが、HIPスタイルでウィーン・フィルを存分に引き回して実に痛快。歌手陣ではまずカルクを誉めよう。情愛細やかな、しかし現代的な自立した女性像を描いていて、歴代パミーナの中でも屈指の演唱。シャギムラトヴァはコンディション万全でなかったかもしれないが(初日はドタキャン)、さすがに現在の第一人者。デセイの演技力と比べたりしなければ、まずは満足できる夜の女王だ。ペーターは生硬ではあるが、おもちゃの兵隊風に作られたキャラにうまくはまっている。ブラチェトカは鈍重なタイプで、私の好みのパパゲーノではないが、まあ及第点か。ゲルネのザラストロは問題作。まず声から言って、無理な配役だ。ザラストロ名物の超低音はひどくわざとらしく響くが、モーツァルトはこの人物をからかうために超低域で歌わせたのだという説も唱えられている。そう考えれば、なかなか面白い配役。演技としては半ば悪役風に演じられているのも納得。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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