Blu-ray Disc

『ワルキューレ』全曲 ネミロヴァ演出、ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン、ザイフェルト、ハルテロス、他(2017 ステレオ 日本語字幕・解説付)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9277
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明


ザルツブルク復活祭音楽祭50周年記念
カラヤン演出『ワルキューレ』をティーレマン&ドレスデンが豪華歌手とともに再演!
日本語解説付き


2017年4月に行われたザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ映像。ザルツブルク復活祭音楽祭は、1967年にカラヤンにより設立され2017年で50周年を迎えました。今回上演された『ワルキューレ』は、50年前にカラヤン自ら演出を行った1967年公演の再演です。指揮は、カラヤンのアシスタントも務め、現在のザルツブルク復活祭音楽祭の音楽監督でもあるクリスティアーン・ティーレマン。いまやバイロイト音楽祭を担う存在のティーレマンですが、もとをたどるとザルツブルク復活祭音楽祭は、カラヤンがバイロイトに対抗して立ち上げたものというのも時代の変化を感じさせます。その記念すべき第1回公演が『ワルキューレ』で、指揮・演出はカラヤン、オケはベルリン・フィル、舞台がギュンター・シュナイダー=ジームセンでありました。2017年の上演では、ジェンス・キリアンが再構築したジームセンの舞台装置が再現され、ブルガリア出身の女性演出家ヴェラ・ネミロヴァの新しい視点が反映された演出で上演されました。
 歌手陣も50周年記念というだけに豪華な面々。ジークムントには当代きってのヘルデン・テノール、ペーター・ザイフェルト。貫禄の歌唱と演技で聴衆を魅了しました。そしてフンディング役にはバイロイトでも活躍するゲオルク・ツェッペンフェルト。ヴォータン役のヴィタリー・コワリョフも張りのある声質で抜群のはまり役。そして女性陣もアニヤ・ハルテロスのジークリンデ、アニヤ・カンペのブリュンヒルデともに輝かしい歌唱を披露しました。そしてティーレマンの指揮も、陰影の濃いワーグナー独特の音響を細部まで描きだし、雄弁なワーグナーの音楽をドラマティックに展開しています。
 カラヤンが非常な情熱を捧げたザルツブルク復活祭音楽祭の50周年を祝うにふさわしい熱演となりました。

【収録情報】
● ワーグナー:『ワルキューレ』全曲


 ペーター・ザイフェルト(ジークムント/テノール)
 ゲオルク・ツェッペンフェルト(フンディング/ バス)
 ヴィタリー・コワリョフ(ヴォータン/バリトン)
 アニヤ・ハルテロス(ジークリンデ/メゾ・ソプラノ)
 クリスタ・マイア(フリッカ/メゾ・ソプラノ)
 アニヤ・カンペ(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
 ヨハンナ・ヴィンケル(ゲルヒルデ/ソプラノ)
 ブリット・トーネ・ミュラーツ(オルトリンデ/ソプラノ)
 クリスティーナ・ボック(ワルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
 カタリーナ・マギエラ(シュヴェルトライテ/アルト)
 アレクサンドラ・ペーターザマー(ヘルムヴィーゲ/メゾ・ソプラノ)
 ステパンカ・プカルコヴァ(ジークルーネ/メゾ・ソプラノ)
 カトリン・ヴントザム(クリムゲルデ/メゾ・ソプラノ)
 ジモーネ・シュレーダー(ロスワイセ/アルト)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 クリスティアーン・ティーレマン(指揮)

 演出:ヴェラ・ネミロヴァ
 舞台:ギュンター・シュナイダー=ジームセン
 舞台再構築&衣装:ジェンス・キリアン
 照明:アラフ・フリーゼ
 映像:ロカフィルム

 収録時期:2017年4月5-17日
 収録場所:ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)
 収録監督:ティツィアーノ・マンシーニ

 収録時間:235分
 画面:カラー、16:9、HD 1080i
 音声:PCMステレオ、DTS-HD MA 5.0
 字幕:独英仏西伊韓日
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
 輸入盤・日本語帯・解説付

ユーザーレビュー

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オケと歌手だけなら文句ナシで★5個なんで...

投稿日:2019/10/01 (火)

オケと歌手だけなら文句ナシで★5個なんですけど、演出は、私が保守的というか通俗的に傾きすぎてるせいもありますが、「よけいなことしなくていいから・・」という感じ。 それでも、これまでに映像で見たティーレマンのオペラとしては一番マシ以上の好印象でした(ウィーン国立歌劇場のものを見てないので)。  ハルテロスのドイツ物を見たのは初めてでしたが、かなり良いと思いました。イゾルデやブリュンヒルデの方向ではなさそうですが、フリッカをやってみてもらいたい気がします。 コワリョフのヴォータン、ミラノでもそうでしたが、出ずっぱりのヴォータンは終盤はつらそうですね。リアリティがあって却って好ましく思いました。  そして、なんといってもツェッペンフェルト!! 舞台が引き締まります。 歌手の良し悪しは分かりませんが、有名どころを集めて豪華で楽しめる舞台だと思います。 なんだかんだで繰り返鑑賞しています。

TOCHIPAPA さん | 広島県 | 不明

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演奏だけなら大変充実した公演だが、なぜか...

投稿日:2019/07/14 (日)

演奏だけなら大変充実した公演だが、なぜかまだレビューがありませんね。ティーレマンはすでにバイロイト(2008)とウィーン(2011)で『指輪』全曲をライヴ録音。バイロイト版は『ワルキューレ』のみ2010年に録画もされている。したがって指揮は緻密で、こなれている。もう少しアグレッシヴに行っても良い気がするが、今回の落ち着いた印象はドレスデンのオケのせいだろう。歌手陣はクリスタ・マイアのフリッカがめり込み気味なのを除けば、ハルテロス、カンペの両ソプラノ以下、ティーレマンの関わった『ワルキューレ』では過去最高の陣容。特にカンペの初々しい感触は貴重。両ソプラノが並ぶと、ブリュンヒルデの方が声はドラマティックであっても、ジークリンデの方が人生経験を積んでいるように見えるべきだが、この演奏ではちゃんとそうなっている。ザイフェルトも見た目を気にしなければ(ボータよりは幾らかマシ)、まだまだ素晴らしいジークムント。コワリョフは確かにホッター、アダム、モリスのようなカリスマ性はないが、『ラインの黄金』での権力欲ギラギラの家父長とは違って、『ワルキューレ』のヴォータンは人間的な(?)弱さを見せるべきキャラなので、これもまた悪くないと思う。少なくともこれまでティーレマン指揮で歌っていたドーメンよりは遥かに良い。ツェッペンフェルトの性格的な悪役ぶりも相変わらず見事。 シュナイダー=ジームセンの半世紀前の装置をそのまま使うという「縛りプレイ」を引き受けた奇特な演出家はネミロヴァ(つまりカラヤン演出の舞台ではないので、お間違いなく)。もちろん盛大にプロジェクション・マッピングを投入すれば、舞台の印象を全く変えることができるだろうが、さすがにそれはいけないだろうというわけで、最小限に自粛。幕切れなどはナマの火を使うことにこだわって見せたが、印象は何ともしょぼい。フンディング家での露骨なDVの有り様など(略奪結婚だから、これで当然)、女性演出家ならではの視点もあるが、これは2012年にフランクフルトで録画されている彼女演出の『指輪』全曲ですでに見られるもの。そこでの演出に比べると、やはり「縛りプレイ」の制約がはっきり見えてしまう。それでもバイロイトの、箸にも棒にもかからないドルスト演出に比べれば断然良いけれどね。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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