四つのいのち

■88分 / 製作年：2010年 / 製作国：イタリア・ドイツ・スイス

【ストーリー】
地球が丸いのは、ぜんぶ繋がっているから。
人間、動物、植物、炭。サークルを描き続ける、オーガニックな生命たち。 南イタリア・カラブリア地方。草原に、山羊の群れを追う年老いた牧夫の姿があった。ある晩、牧夫は病に倒れ、静かに息を引き取った。翌朝誕生する仔山羊。初めての放牧で溝にはまり、群れからはぐれた仔山羊は、山中の大きな樅の木の下で眠りに就いた。冬から春。その大木は切り倒され、村の祭り“ピタ”の象徴に。そして、祭りが終わると、伝統的な手法で、炭焼き職人の手によって、木炭に生まれ変わる。こうして人間、動物、植物、炭、すべての生命は形を変えながらサークルを描き続ける・・・。

人間、動物、植物、炭。
死にゆく牧夫、生を受ける仔山羊、そそり立つ樅の大木、その大木が炭に変わるまで。
セリフを廃しながらも映画的興奮に満ちた演出がカンヌで大絶賛された自然と人間の物語。
● 新鋭監督の感性が光る映像美！映画の可能性を広げた衝撃作！
静謐な画面の中、詩的な美しさで自然のありのままの姿を捉え、ドキュメンタリーとフィクションの垣根を越えた生命のドラマを誕生させたのは、 イタリアの新鋭、ミケランジェロ・フランマルティーノ監督。一切のセリフを廃し、代わりに聴こえる風のざわめきや動物の鳴き声、放牧の山羊の鈴の音など、自然の営み、地球上に共に生きることの意味をシンプルかつ力強い映像で伝える！
● 震災を経験した今だからこそ観るべき映画と、映画評論家・おすぎが本音で薦める一作として絶賛！
映画評論家のおすぎは本作を観て「穏やかな空気があふれる不思議な映画に、心が落ち着きました。こんなときだからこそ、この映画を子どもたちに見せたいの」と評した。また、「今回の大震災を体験して、この映画を観て感じたのは、人間は地球をいじめちゃダメってこと。
自然の中で人間が生きる原点を見せてもらいました」（JUNON5月号より抜粋）とこの映画が訴えるメッセージに強く共感。おすぎが、宣伝活動でもなく本音で薦め、絶賛した一作！
● 「LIFE IS WONDER」第2弾！ 震災や原発で揺らぐ価値観・・・、今だからこそ、多くの人に観てほしい映画！
人間と自然との共存をテーマにした本作は、3.11の東日本大震災以降、多くの日本人の価値観が揺らぎ、今後どう生きていくべきか、これからどのような社会にしていくか、ひいてはこれからの地球のあり方について思索を巡らせる上で1つの示唆を与えてくれる映画であり、穏やかな空気が溢れる映像は、私たちの疲弊した心に安らぎを与える！
● 2010年カンヌ国際映画祭をはじめ、世界各地の国際映画祭で高い評価を獲得！
第63回カンヌ映国際画祭の監督週間で上映されるや絶賛され、回を追うごとに会場に観客が殺到し、ヨーロッパ賞を獲得！
その後、ニューヨーク、ミュンヘン、モントリオール等、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞し高い評価を受け、驚きと感動を与えた話題作！

【キャスト】
ジュゼッペ・フーダ
ブルーノ・ティンパノ
ブルーノ・ティンパノ

【スタッフ】
監督/脚本：ミケランジェロ・フランマルティーノ
撮影：アンドレア・ロカテッリ
編集：ベニー・アトリア／マウリジオ・グリロ
美術：マシュー・ブロウサード
音楽：パオロ・ベンヴェヌッティ／シモーネ・パオロ・オリヴェロ

南イタリア・カラブリア地方。病に倒れ息を引き取る老父、生を受ける仔ヤギ、山中の大きな樅の木……すべての生命が形を変えながら織りなす壮大なサークルを、ミケランジェロ・フランマルティーノが一切のセリフを排して描く。(CDジャーナル　データベースより)