無伴奏チェロ組曲全曲　松波恵子（vc）（２ＣＤ）

松波恵子／バッハ：無伴奏チェロ組曲（２ＣＤ）

「特定の演奏家や録音を参考にしたわけではないけれど、ナヴァラ先生のバッハに近いかな？」〜松波恵子

松波恵子は齋藤秀雄門下の逸材。手ほどきはカザルス門下の佐藤良雄に受け、２度にわたるドイツ留学で、クレンゲル（ライプチヒ）とフォイアマン（ベルリン）の教えを受けた齋藤秀雄から徹底的に基礎を学んだあとフランスに渡り、フランコ・ベルギー派の流れを汲む、アンドレ・ナヴァラの元で総仕上げをしました。まさにチェロの王道を継承した実力派です。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団の中核メンバーで、桐朋学園や東京音楽大学で後進の指導に当たっています。
　今回、自身の集大成としてバッハの無伴奏全曲に取り組みました。斎藤ゆずりの完璧なフィンガリングと、ナヴァラゆずりの柔軟なボウイングから生み出される響きと音楽は、何よりも自然でありほのかな香りに包まれます。
　Disc-1 は第６番、Disc-2 は第５番から始め、調性と曲想を考慮して配置しているのも今までにない特色といえるでしょう。（エヌ・アンド・エフ）

・バッハ：無伴奏チェロ組曲（全６曲）
　松波恵子（vc）


耳を澄ますときめきの時
molto fine（モルト・フィーネ）は、最高品位の録音と音楽性で、高い評価を得ているN&F（エヌ・アンド・エフ）社の新レーベルで、洗練された、優美な、上品な」という意味のイタリア語です。
　fine NF（ファイン・エヌ・エフ）が、ハイブリッドＳＡＣＤを中心としたレーベルであるのに対し、molto fineは、アーティストの音楽芸術作品を、幅広くＣＤで紹介するもので、アーティストが心を込めて演奏した至芸を、何度も繰り返して心行くまで味わって欲しい、という願いを込めて制作されています。（エヌ・アンド・エフ）