Hi Quality CD

後期ピアノ作品集 ヴァレリー・アファナシエフ

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ85330
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
Hi Quality CD

商品説明

ブラームス:後期ピアノ作品集
ヴァレリー・アファナシエフ


本作は現代ピアノ界を代表するカリスマ、アファナシエフによるブラームス。極端に遅いテンポ、凄まじい集中力とぎっしり詰まった音楽内容が聴き手を引きつけてやみません。アファナシエフがその名を轟かせることになった話題の名盤です。(メーカー資料より)

【収録情報】
ブラームス:
● 3つの間奏曲 op.117
● 6つのピアノ小品 op.118
● 4つのピアノ小品 op.119

 ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)

 録音時期:1992年3月9,10日
 録音場所:オランダ、ライデン、スタッツヘホールザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

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・新しく開発された製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現します。
・最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。(メーカー資料より)

内容詳細

ロシアを代表するピアニスト、アファナシエフが92年に録音したブラームス晩年の小品集。遅いテンポがもたらす緊張感を強烈な集中力で持続させ、そぎ落とされた作品群を思索に満ちた演奏で聴かせている。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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私は1992年の発売当時から老人になった今も...

投稿日:2018/01/22 (月)

私は1992年の発売当時から老人になった今も好きな演奏でしたが、評価が分かれる演奏ですね。日本ではかなり有名な録音ですが、メーカーがDENONと言う事もあるのか海外では今もって余り知られていないようでもあり、たまに見る海外評でも極端なテンポの遅さを評価しないものが多いように思います。実際他の演奏家の演奏を聴いても、コノ演奏が”標準的”な演奏ではないことは誰の耳にも明らかでしょう。これを演奏家の奇を衒っただけの根拠の無い恣意性だと感じる場合には受け入れられないのも当然かも知れません。 しかし、これらの作品に色濃く刻印されているブラームスの”晩年”(これらの作品を書いたときブラームスはまだ60歳になる直前でもあり、現代の基準に照らして常識的な意味での”晩年”であったと考えるのかどうかは興味深い問題でありえますが・・・・)という要素をどの様に考える(感じる)かによって、また別の評価がありえる演奏でもあるとも考えられます。また、浅田氏の文章(私も余り好きなものではありません)の評価の如何はともかく、日本贔屓で実際日本のお寺で演奏するなど一種の日本”マニア”でもあるアファナシエフの”文学”は実際この演奏に何らかの影をおとしていることも十分にありえるようにも思われ、それが日本人の”晩年”に対する観念と呼応して我が国での評価が高くなっている・・・・と言った要因もある様にも思われる。ブラームスの音楽にジャポニズムなど異質の要素を持ち込むのはルール違反だという向きには、その”異様さ”だけが際立ってしまうのも止むを得ないのかも知れません。 しかし、ブラームスの書いた色彩に満ちて微妙この上ないピアノの音のニュアンスをこの遅いテンポによってアファナシエフの(日本人向け?)文学に沿った表現となし得た・・・・と言う事は、ピア二ストとしてのアファナシエフの力量によるものであり、何より時代・国境を越えたブラームスの”晩年”の音楽の力を示すものではないかと私は(今も)思います。その意味で、日本人の琴線に触れるだけのある種ローカルなブラームスであるのかもしれませんが、仮にそうであっても私はこの演奏を良しとして受け入れたいと思います。

yk さん | 京都府 | 不明

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 「ピアノ版チェリビダッケ」とでもいうべ...

投稿日:2016/06/27 (月)

 「ピアノ版チェリビダッケ」とでもいうべきでしょうか。磨き抜かれた音響は確かに素晴らしいものです。ここまで音響を磨いたため、ここまで極端に遅いテンポになったとも考えられるでしょう。ある意味魅力的であり、この演奏が好きだという方は、中毒症状すら起こしかねない演奏です。しかし、これらの曲は、ほんとうにこんなに絶望的に暗い曲集でしょうか? 少なくともここに表現されたような「瀕死のブラームス」ではない、と私は断言します。酸いも甘いも、喜びも悲しみもすべて包み込んだ、晩年のつぶやきがここにはあります。この演奏を絶賛される皆さんは、このCDに添付された浅田彰の文章、そしてアファナシェフ自身の「文学」に引きずられ、先入観を抱いたまま聴いていませんか? これらがどれだけブラームスの音楽とは縁遠いことか! 遅いテンポのために音と音の間隔が開いている、これをもってブラームスの晩年の世界は新ウィーン楽派に通ずるなどというのは、自己満足の解釈の極みです。結局アファナシェフがここで表現しているのは、ブラームスの音楽そのものではなく、彼の目に映ったこれらの曲集の「文学」でしかないのです。したがってこの演奏にブラームスの「音楽」を求めれば求めるほど、違和感を強く感じてしまうことになります。アファナシェフの「文学」が通用しないOp.119-4は、名演として私も高く評価します。しかし、それ以外は全く共感できない演奏です。遅いテンポが問題なのではなく、そのテンポが絶望的な曲想の表現以外に、何の必然性もないこと、したがって空疎な、間延びした「音響」しかそこにないことが問題なのです。例えば、有名なOp.118-2ひとつとってみても、この演奏のほぼ倍のスピードであっさり弾いてしまったケンプの演奏(ちなみに私はケンプというピアニストはあまり高く評価していませんが)のほうが、よほど心に沁みる「音楽」ではないでしょうか? 演奏だけなら☆3つでもいいが、ライナーノートの浅田彰の、先入観を与えるだけの感傷的な文章がひどすぎるため、残念ながらさらに☆1つ減点です。

Papachan さん | 北海道 | 不明

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 いちどこれで慣れてしまうと他の演奏が軽...

投稿日:2013/05/15 (水)

 いちどこれで慣れてしまうと他の演奏が軽く感じられてしまう。ブラームスの晩年の心境を「ツイッター」したような小品集だからさりげなくノスタルジックであればそれでいいのだろう。だが、アファナシエフはそれでよしとしていない。ふつうならさらっと過ぎてしまう部分を持ち前のテンポ設定で凝視していく。ノスタルジーというきれいな言葉では汲み取りきれない苦痛や孤独、そこからの解脱を表現していく。小品集という枠組みを超えた重い内容であるが混じりけのないきれいな音で紡いでいかれるため極端な悲惨にはつながらない。さらっとした演奏に充ち足りない方にお勧めしたい。これの後に出た「バラード、ラプソディ、作品116」の巻もお勧めできる。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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