Concepts Of Math: Book One

（レーベルインフォメーションより）

独自の音楽を希求し続けるヘヴィ・メタル・シーンの異端児「ウォッチタワー」による最新ミニ・アルバム。

アメリカはテキサス州オースティンにて1982年に結成されたプログレッシヴ・ヘヴィ・メタル・バンド。RUSHやUKといったバンドから多大なる影響を受けた彼らの音楽は、驚異的なテクニックと高度な音楽知識に裏付けられたハイセンスなもので、スラッシュ・メタルをベースに、プログレやジャズ/フュージョンといった様々な音楽をブレンドした独自の音楽を標榜していた。「Energetic Disassembly」で1985年にアルバム・デビュー。オリジナル・ギタリストのビリー・ホワイト（後にDON DOKKENに加入）に変わり、ロン・ジャ−ゾンベクが合流した2nd「Control and Resistance」は、HELLOWEENやGAMMA RAYらを輩出したドイツの名門レーベル『Noise International』からリリースされ、長きにわたり名盤のひとつとして高く評価されている。解散を経て再結成を果たし、現在3rd「Mathematics」の制作を行っている。なお、オリジナル・シンガーのジェイソン・マクマスターは1st参加後にDANGEROUS TOYSに加入した。

各メンバーの超人的なプレイ・スキルに裏付けられた複雑なリズム・パターン、プログレッシヴ・ロックの精神性の交配によって独自の音楽性を手に入れた孤高の突然変異バンド。メタル、プログレ、ジャズを融合したクロス・オーヴァー・サウンドが後続の若手メタル・グループをインスパイアした。

RIOT、HALFORD、セバスチャン・バック等で活動してきた敏腕ドラマーのボビー・ジャーゾンベクの実弟であるロン・ジャーゾンベク（g）は、WATCHTOWER解散後はSPASTIC INKや、GORDIAN KNOT、BLOTTED SCIENCEといったバンドでその手腕を披露してきた。彼の独創的なプレイスタイルがあって、はじめてWATCHTOWERの音楽が成立するといっても過言ではない。

オリジナル作品としては2nd「Control and Resistance」以来27年ぶりとなる「ウォッチタワー」の5曲入りニューEP。名作と謳われる2nd時のラインナップで再集結した渾身の1作。