赤と黒【HDニューマスター】

1820年代のフランス小都市ヴェリエール。職人の息子ジュリヤン・ソレルは、貧しい環境ながらも、ラテン語を得意とする美しく聡明な青年だった。シェラン司祭の推薦で市長レナール家の家庭教師となったジュリヤンは、レナール夫人と人目をしのぶ恋仲になる。しかし、立身出世の夢を抱いていた野心家のジュリヤンはスキャンダル発覚を恐れ、当時出世への近道であった神学校へと旅立つのだった……。

フランスの文豪スタンダールの小説『赤と黒』を、名匠クロード・オータン=ララ監督が映画化。がオール・カラー文芸超大作として発表された本作は、その年の興行収入洋画部門で高い評価を得た。またジュリアンを単なる野心家ではなく、内に脆さを秘める人物として造形した本作での演技によりジェラール・フィリップは“ジュリアン・ソレル役者”と絶賛されることとなった。共演のダニエル・だリューの気高さ、当時新人だったアントネラ・ルアルディの溌剌とした美貌も作品に品格と華を添える。

【映像特典】
オリジナル劇場版予告編/日本版予告編

【封入特典】
特製ブックレット（24頁）

【スタッフ＆キャスト】
監督：クロード・オータン=ララ
脚色・台詞：ジャン・オーランシュ／ピエール・ボスト
原作：スタンダール
撮影：ミシェル・ケルベ
音楽：ルネ・クロレック
衣装：ロジーヌ・ドラマール
出演：
ジュリアン・ソレル：ジェラール･フィリップ　
レナール夫人(ルイーズ)：ダニエル･ダリュー
マチルド：アントネラ・ルアルディ
ピラール司祭：アントアーヌ・バルベートレ
シェラン司祭：アンドレ・ブリュノ
市長ド・レナール氏：ジャン・マルティネリ
ド・ラ・モール侯爵：ジャン・メルキュール
エリザ：アンナ・マリア・サンドリ

不遇の美青年ジュリアン・ソレルが富豪レナール家の住み込み教師となり、やがてパリの貴族ラ・モール家へと入り込む……。青年の野望を描いたスタンダールの原作をジェラール・フィリップ主演で映画化した作品。(CDジャーナル　データベースより)