DVD

シチリア! コレクターズ エディション

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKDS468
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
DVD
その他
:
スタンダード

内容詳細

 『シチリア!』は、シチリア出身の作家エリオ・ヴィットリーニ(08−66)がファシズム期の1937年に執筆開始した、現実的であると同時に象徴的な手法を駆使している長編小説『シチリアでの会話』(邦訳、岩波文庫)のいくつかの箇所を再構成した映画である。楽曲になぞらえられた、ひとつの序曲と六つの楽章からなる。
主人公シルヴェストロはイタリア北部のミラノに住んでいるが、15年ぶりにシチリアへの帰郷を思い立つ。船の着いた港町メッシーナでは貧窮したオレンジ売りの夫婦と出会い、シラクーザに向かう海沿いの鉄道を走る列車内では、人間の新たな義務を説く大ロンバルディア人らと相席になる。相席していた乗客たちがカターニャ駅で降りた後、シルヴェストロは私服の憲兵の一人と会話する。内陸の山地にある母コンチェツィオーネが一人慎ましく暮らす家で彼は母と会話する。女と駆け落ちした元保線夫の父の話、社会主義者だった祖父の話、母が若い頃浮気した相手の旅人の話。最後にシルヴェストロはグランミケーレの教会前広場で出会った研ぎ屋と会話する。
 トスカーナ地方のブーティにあるブーティ・フランチェスコ・ディ・バルトロ劇場の演出委嘱を受けたストローブ=ユイレは、1992年4月から8月にかけて台本を完成させていた。出演者は全員、シチリア出身者である。リハーサルは1997年12月の本読みから2か月半に及んだ。4月4日、5日、6日にブーティで舞台公演が行なわれた。1998年5月末から3週間にわたって主人公の母親の家の場面がブーティの民家で撮影され、6月末からシチリアで撮影が行なわれた。
 構成はまったく同じながら、異なるテイクを用いた三つの版が編集された。第1版は俳優の声を最重視し、3か月かけて編集された版、第2版は1か月で編集された劇場公開版、第3版は、1999年9月15日に第2版がフランス公開された後、北フランスのル・フレノワ国立現代芸術スタジオで1999年秋に2週間かけて編集された版である。
 このコレクターズ・エディションDVDには、『シチリア!』本編に加え、ストローブ=ユイレの助監督も務めたロマーノ・グエルフィ製作の『シチリア!』舞台上演版の記録映像(2001年11月のトリノ映画祭で上映)、『シチリア!』助監督のジャン=シャルル・フィトゥッシによるメイキング『シチリア!撮影開始』と、同じく『シチリア!』助監督のアンドレーアス・トイシャートによるメイキング『音楽、それは諸君だ!』のほか、『シチリア!』の別テイクを用いて作られ、トリノ映画祭で初上映された独立した2本の短編『放浪者』と『研ぎ屋』を収録している。
 なお、同時発売の『あなたの微笑みはどこに隠れてたの?』(ペドロ・コスタ。2001)は、『シチリア!』第3版編集作業中のストローブ=ユイレを記録した教育的映画である。あわせて鑑賞することをお薦めしたい。

ミラノに暮らすシルヴェストロが15年ぶりにシチリアに帰郷。その道中、彼がさまざまな人と出会い、語らう様子を描き出す。エリオ・ヴィットリーニの原作を抜粋した、ストローブ=ユイレ夫妻によるヒューマン・ドラマ。(CDジャーナル データベースより)

収録内容   

ディスク   1

  • シチリア!

ディスク   2

  • メイキング
  • /Sicilia!Si gira
  • /Die Musik seid ihr, Freunde!

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

スタッフ・キャスト 関連するトピックス

洋画 に関連する商品情報

おすすめの商品