エドワード・スノーデン

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スノーデン 監視大国日本を語る 集英社新書

エドワード・スノーデン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210453
ISBN 10 : 4087210456
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
追加情報
:
200p;18

内容詳細

◆スノーデンからのメッセージ◆
*2017年4月に報道されたアメリカ政府が日本政府にXKEYSCOREと呼ばれる新たな監視技術を秘密裏に提供していた事実について。
「NHKは、インターセプト(The Intercept)との共同スクープとして、
証拠となる文書とともにこの重要な事実を報じました。
菅義偉官房長官ら政府高官は、この報道は事実かと尋ねられましたが、
証拠となる文書に信憑性がないと述べて、
答えをはぐらかしました。
(リーク元である)アメリカ政府ですら、
この文書が偽物であるとは述べていません。
説明責任をまったく果たそうとしない
日本政府の態度は、国民を侮辱するものであるばかりか、
国民を欺くものです」(「刊行にあたって」より)


◆内容◆
国谷裕子 アメリカはマルウェアを作動させて日本のインフラを大混乱に陥れることができるというのは本当のことでしょうか。
スノーデン 答えはもちろんイエスです。

2013年のリークで世界を震撼させた元アメリカ情報局員のスノーデン。そして2017年、日本関連の秘密文書が新たに暴露され、そこには大量監視システムXKEYSCOREがアメリカ政府から日本政府に譲渡されていることが記されていた。
安全のためと称し増大する一方の国家による監視活動に対して、市民によるコントロールをどのように及ぼしていくべきか。スノーデンと日米の識者、プライバシー権に関する国連特別報告者が対策とヴィジョンを語る。

◆目次◆
刊行にあたって エドワード・スノーデンのメッセージ
第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本
第二章 9・11以降の監視強化の動きとACLUの戦い
第三章 日本の監視の現状
第四章 大量監視とプライバシー保護のための仕組み
第五章 デジタル時代の監視とプライバシー
あとがき 浮かび上がった情報格差の深い溝 国谷裕子
付録1 スノーデン氏のメッセージ原文
付録2 ジョセフ・ケナタッチ氏の監視システムに対する保護措置に関するスライド資料

◆主なトピック◆
◎アメリカの監視プロジェクトに日本政府が関与
◎明るみに出た監視問題で報道機関が政府を追及しない理由
◎機密文書が突き付ける政府の違法疑惑
◎日本政府がXKEYSCOREの提供を受けていたことは確実
◎特定秘密保護法、共謀罪……近年の日本の法改正が意味するもの
◎監視システム活用のための共謀罪制定
◎インターネットにおけるプライバシーを取り戻すために
(「第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本」より)

◆著者略歴◆
Edward Snowden(エドワード・スノーデン)
1983年生まれ。CIA、NSA及びDIAの元情報局員。アメリカ政府が無差別監視をしている実態等を暴露した2013年6月の「スノーデン・リーク」で世界を震撼させた。2014年より「報道の自由基金」理事。

国谷 裕子(くにや ひろこ) キャスター。著書『キャスターという仕事』(岩波新書)
Joseph Cannataci(ジョセフ・ケナタッチ) プライバシー権に関する国連特別報告者
Steven Shapiro(スティーブン・シャピロ) 弁護士。ACLU元リーガル・ディレクター
井桁 大介(いげた だいすけ) 弁護士。JCLU理事
出口 かおり(でぐち かおり) 弁護士。JCLU会員


【著者紹介】
エドワード・スノーデン : 1983年生まれ。CIA、NSA及びDIAの元情報局員。アメリカ政府が無差別監視をしている実態等を暴露した2013年6月の「スノーデン・リーク」で世界を震撼させた。2014年より「報道の自由基金」理事

国谷裕子 : キャスター

ジョセフ・ケナタッチ : プライバシー権に関する国連特別報告者

スティーブン・シャピロ : 弁護士。ACLU元リーガル・ディレクター

井桁大介 : 弁護士。JCLU理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hatayan さん

    2017年に開かれたシンポジウムを書籍化。 日本はアメリカから「X-KEY-SCORE」と呼ばれる通信を無差別に監視するシステムの提供を受け運用を開始。テロや犯罪防止の名目で政府の監視が強化されることを無批判に受け入れてしまってもよいのかと問題提起します。テクノロジーの進歩によりすべての人の情報通信を収集できてしまう現在、問題はプライバシーかセキュリティではなく、安全保障のための情報収集の結果として生まれた個人情報の大量収集、大量監視をどのようにコントロールすべきか市民が問いを立てることが重要とします。

  • Isamash さん

    エドワード・スノーデン、国谷裕子、ジョセフケナタッチ(プラバシーに関する国連特別報告者)、スティーブン・シャピロ(ACLUアメリカ自由人権協会リーガルディレクター)、井桁大介(JCLU理事)、出口かおる(JCLU会員)参加の2017年シンポジウムを書籍化(2018出版)。日本が米国の大量監視システムの一部であるXKEYSCOREの提供を受けたことは確実とか。日本市民もあらゆるデジタル発信情報を政府が許可なく見られているらしい。無法状態の日本と異なり米国では携帯電話閲覧など令状等無しに簡単に出来ないらしい。

  • akira さん

    図書館本。 現実を剥離しすぎていてピンとこなかったというのが正直な感想。ファイブアイズという分け方は少しびっくりした。日本国内の報道を見て感じるほど、アメリカにとって日本は特別ではないのだろう。 そもそもプライバシーというものがいきなり言われるようになったが、ある年齢までは意識したことさえなかった。そのためか、そこまでの個人のプライバシーに対する危機感というものは感じていない。今後様々な書籍を読む中でこの意識は変わっていくのだろうか? 「プライバシーか、セキュリティか」

  • GASHOW さん

    日本はアメリカを同盟国として、良く言えば信頼している。アメリカは、もしもにそなえて日本の基幹システムにマルウエアを仕込んでいる。5Gの端末が中国製の場合、キーは共産党がもっていて、日本の基幹システムと通信システムには2大国のそれが入り込んでいる。政府が国民を監視する前に外国からの監視から救うことができていない。

  • 屋根裏部屋のふくろう🦉 さん

    「もし日本が日米同盟に反することをすれば、米国はマルウェアを作動させて日本のインフラを大混乱に陥れることができるか?」「日本が最良の同盟国であるにもかかわらずNSAが日本のコンピュータをハッキングし、マルウェアソフトを埋め込みコントロール権限を奪ってダメージを与えようとしているというダイナミックな計画に関していえば、答えはイエスです。これは本当のことです。」逆らえば国が一瞬で終わる状況に設えられている私たち。米国など同盟国でもなんでもないんだよ。幻想。

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エドワード・スノーデン

ノースカロライナ州エリザベスシティで生まれ、メリーランド州フォートミードの影で育つ。システムエンジニアとして訓練を積み、CIA職員となって、NSA契約業者として働く。その公共サービスのため、ライト・ライブリフッド賞、ドイツ告発者賞、真実表明ライデンアワー賞、国際人権連盟からのカール・フォン・オシエツ

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