ケンブリッジ・サーカス 新潮文庫

柴田元幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101279329
ISBN 10 : 4101279322
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
272p;16

内容詳細

米文学者にして翻訳家の著者が、少年時代の記憶や若き日の旅、大切な人との出会いを、エッセイ・紀行・自伝的短編小説で想像力豊かに描き出す。ヒッチハイクで旅したイギリス、P・オースターと語り合ったニューヨーク、兄を訪ねたオレゴン。東京の六郷で過ごした少年期を回想しつつ、S・ダイベックと京浜工業地帯も訪れる…。『ケンブリッジ・サーカス』に新たに掌篇9作を加えた一冊。

目次 : 1 六郷育ち―東京/ 2 僕とヒッチハイクと猿―ロンドン・リバプール/ 3 ポール・オースターの街―ニューヨーク/ 4 妄想間奏曲1―脳内/ 5 兄とスモールタウンへ―オレゴン/ 6 スチュアート・ダイベックと京浜工業地帯を歩く―東京/ 7 妄想間奏曲2―脳内/ 8 東大・本郷キャンパス迷走中―東京

【著者紹介】
柴田元幸 : 1954(昭和29)年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、著書も多数。文芸誌「MONKEY」の責任編集を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    現実とフィクションのつなぎ目がわかりにくい独特の文章が面白かった。翻訳には日本語のセンスがものすごく重要になってくると思う。それをいかんなく発揮されている。

  • seacalf さん

    『生半可な學者』で証明済みだが柴田先生はエッセイも掛け値なしに面白い。卓越した翻訳スキルを持ちながら、くだけた言葉遣いを織り込む文章が心地好い。随所に彼の翻訳した作家が登場したり作品が引用されたりするので、ファンとしては嬉しい限り。頻繁に少年時代の作者自身が幻影のようにが現れてやりとりするのが描かれていて風変わりなテイストに仕上がっている。『東行』や世界一の昼食と評された『刀屋』が既に閉店なのはとても残念。特別付録ではあれの大きさに微笑み、小川洋子さんの解説にも感心。休日にさらりと読むのにふさわしい一冊。

  • 阿部義彦 さん

    翻訳者でエッセイでも定評のある柴田元幸さんの旅行記+エッセイ+創作プラスアルファの新刊文庫。ケンブリッジ・サーカス(スイッチパブリッシング刊)とバレンタイン(新書館刊)との合本だそうです。作者の兄がアメリカに帰化して我が道を謳歌してるなんて初めて知りました。過去の自分と出会うSF風味溢れる創作も楽しめました。旅行記としてもポートランドの章では、「ポートランドのダウンタウンは路面電車・バスがすべてタダ。そうやって車の量を減らしているのである。」なんて達見なんだろうと自動車大国の自動車嫌いの私は思った。

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    六郷育ちの少年時代。記憶や若き日の旅、大切な人との出会いを、エッセイ・紀行・自伝的短編小説で描き出す。が、それぞれの境目がなくどこまでが本当でどこまでが夢で、どこからが創作なのか…不思議な世界。P・オースターとの対話が面白かった。S・ダイベックと訪れる川崎の京浜工業地帯も。過去 現在 未来。道は無数に広がっていて選ぶのは自分だけれども。「ねえ、僕はこれからどうなるのかな」「ねえ、生きて行くのって大変?」過去の自分にそう問われたら、私はいったい何と応えるだろう。そして、妄想逞しくこれからの人生も、私は。

  • tokko さん

    やはり柴田さんらしいと、読んですぐに思いました。日常というか現実というかフィジカルな世界からスッと非現実的な世界へと移行していくあたりはさすが。読んでいてどこまでが実体験なのかどこからが創作なのか、その空気の密度の違いをうまく描き分けるのはオースター譲りなのでしょうか。

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