テンプル騎士団 集英社新書

佐藤賢一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210408
ISBN 10 : 4087210405
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
288p;18

内容詳細

『スター・ウォーズ』、フリーメイソンとの関連は!?
最強・最富・最大組織の全貌を明かす!

12世紀初頭に誕生した「テンプル騎士団」は、もともとエルサレム巡礼に向かう人々の保護のために設立された。しかしその後、彼らは、軍事力、政治力、経済力すべてを持ち合わせた超国家組織に変貌を遂げる――。後世に影響を与えた数々の画期的な制度(管区、支部といった巨大ネットワークを張り巡らせる組織作り、指揮命令系統の明確な自前の常備軍、銀行業の始まりともいわれる財務管理システムなど)を形成した。西洋歴史小説の第一人者が、その成立過程から悲劇的結末までの200年にわたる興亡を鮮やかに描き出す!

■主な内容
・パリのいたるところに現存する「タンプル」という地名の謎
・『スター・ウォーズ』のジェダイの騎士との関係性
・たった9人で始まった騎士団
・宗教的熱狂と十字軍
・巡礼者の保護が当初の目的だった
・イスラム最大の英雄・サラディンとの戦い
・貧しき騎士たちはどのように武名を轟かせるようになったか
・戦いにおける、騎士団の異常に高い死亡率
・白地に胸の赤十字という装備
・高い士気と結束。強固な組織はいかにして保たれたか
・ヨーロッパ初の常備軍
・修道士にして騎士
・テンプル騎士団では転勤、転属、栄転も珍しくなかった
・城塞、農場、銀行窓口……多機能を持つ支部をヨーロッパ中に張り巡らせた
・国という枠を超えた超国家的組織
・アンチ異端審問、アンチ専制君
・都市の利権をすべて手にできた理由
・とにかく、金、金、金
・中世ヨーロッパの銀行業の始まりだった
・フランス王家の財務すべてを握ったテンプル騎士団
・テンプル騎士団は、国際金融資本がアメリカ軍を持っていたようなもの
・フィリップ4世がテンプル騎士団を葬った13日の金曜日

■目次
はじめに
第一部 テンプル騎士団事件─前編
第二部 テンプル騎士団とは何か
第一章 テンプル騎士団は始まる
第二章 テンプル騎士団は戦う
第三章 テンプル騎士団は持つ
第四章 テンプル騎士団は貸す
第五章 テンプル騎士団は嫌われる
第三部 テンプル騎士団事件─後編
おわりに

<著者略歴>
佐藤 賢一(さとう けんいち)
1968年山形県生まれ、山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。2014年に『小説フランス革命』で第六八回毎日出版文化賞特別賞を受賞。『英仏百年戦争』『フランス革命の肖像』(集英社新書)など著書多数。

【著者紹介】
佐藤賢一 : 1968年山形県生まれ。山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第六回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第一二一回直木賞を受賞。2014年に『小説フランス革命』(全一二巻)で第六八回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    名は聞いたことがあるが・・。某有名作家の「騎士団長殺し」も読んでないし(全然関係ないか?)。1307年、フランス王による騎士団メンバー一斉捕縛から説き起こされる。十字軍遠征の後の聖地エレサレム巡礼。その街道筋警備を使命としたテンプル騎士団。修道会規律も取込み、教皇お墨付きも得て軍事集団として急成長。更に欧州各地に拠点を広げ、金融、海運業も営む巨大国際組織に。そして200年後のその日、危機感を抱いた世俗権力に突如壊滅させられる。中世ヨーロッパ。教皇権威と世俗権力。その間に咲いた徒花のよう。知らなかった歴史。

  • エドワード さん

    たまには歴史の本を読もう。それも教科書の隅っこにあるテーマを。テンプル騎士団―十字軍の時代、エルサレムへの道の安全確保のために、9人から始まり、瞬く間に一大勢力となる。封建軍と異なり、統制のとれた最強の常備軍であり、修道士であり、土地と船を持ち、西方世界と東方世界に数多くの支社を置き、旅行業と金融業も兼ねた、融通無碍なカンパニーだ。王家の経理をまかされ、国家をもしのぐ力を持ったがために滅ぼされた。佐藤賢一氏が度々スター・ウォーズのジェダイ(騎士だ!)を持ち出して、流麗な筆致で描き出す中世にワクワクする。

  • nnpusnsn1945 さん

    テンプル騎士団は常備軍、修道院、地主、農場、そして銀行を担った組織でもあった。支部は米軍基地のように治外法権となっており、その国の王様が逃げ込むケースがあるほど強かった。一時期は強く、十字軍後も銀行として役割を担ったが、次第に各国の王から恨まれ、騎士団内の風紀も退廃し、やがて解体に至った。しかし、一握りのトップが処刑されたのを除いて割りと関係者が無事だったらしい。ポルトガルではほぼそのまま残っているようだ。組織力の強さから、今日もフリーメイソン等陰謀論のネタにされるが、史実も中々面白い組織であった。

  • molysk さん

    テンプル騎士団は、十字軍国家で巡礼者を保護するために設立された騎士修道会。同時に、上意下達の命令系統をもつ常備軍であり、寄進で得た資産を活用して融資も行う金融機関であり、融資を通じて諸侯への影響をも行使できる、軍事的、経済的、政治的に強大な、近世的な組織であった。十字軍の終焉でその大義を失うと、ローマ教皇と対立して国家の世俗化を目指すフランス王フィリップ4世にその資産を狙われる。突然の拘束。拷問による自白。そして、団長の火刑。聖地防衛のために結成された騎士団は、異端の汚名の下に悲劇的な結末を迎える。

  • 星落秋風五丈原 さん

    映画『ダ・ヴィンチ・コード』で一躍名が知られたテンプル騎士団。本書は彼等が一斉に逮捕される場面から始まる。聖地エルサレムへの巡礼者護衛の目的で自然発生的に結成されたテンプル騎士団が、なぜ時の権力者から敵視される存在になったのか。三部構成から成り、一部と三部は本の上での現在―テンプル騎士団逮捕劇―が扱われ、二部でテンプル騎士団の歩み―過去―が紹介。護衛目的なのだから騎士としての役割が先に来る。それも、日本では織田信長が目指した常備軍に近い、軍事の専門家ばかりが集められる。「常備」のための容れ物―建物が。

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佐藤賢一

1968年山形県生まれ。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。99年『王妃の離婚』で第121回直木三十五賞、2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞、20年『ナポレオン』で第24回司馬遼太郎賞、23年『チャンバラ』で第18回中央公論文芸賞を受賞(

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