一点のアイデアから広がる無限の音楽
現代音楽界の最強アンサンブルによるシリーズ第14弾、「扇」と題されたアルバム。シンプルな1点から複雑に大きく広がっていくイメージが意図され、音楽はいつしか異質な形へと移行していきます。
カスパール・ヨハネス・ワルター[1964-]の(1)は様々なテンポで一定に叩かれる打楽器独奏のリズムに始まり、次第に各楽器が滲んできてグラデーションのように色が変化していきます。イザベル・ムンドリー[1963-]の(2)は繊細で技巧的なアンサンブルに舌を巻く難曲。ルイ・クープランの作品を素材に用いており、時折調性感の香る旋律が浮かび上がります。チェンバロや声も入った「普通でない」編成も刺激的で面白いです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ワルター:メートル法による不協和音(2009)〜打楽器独奏と大アンサンブルのための
2. ムンドリー:揺らめく時(2006-9)〜アンサンブルのための
アンサンブル・ムジークファブリーク
ディルク・ロトブルスト(打楽器:1)
ペーター・ルンデル(指揮:1)
エミリオ・ポマリコ(指揮:2)
録音時期:2010年1月9日(1)、2009年2月27日(2)
録音場所:ケルン
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
世界初録音