娘役 角川文庫

中山可穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041057162
ISBN 10 : 4041057167
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

宝塚歌劇団の若手娘役・野火ほたるは新人公演でヒロインに抜擢され、一期上の憧れの先輩・薔薇木涼とコンビを組むことになる。ほたるの娘役としての成長と、バラキとのコンビ愛。そんな彼女を遠くからひそかに見守り続ける孤独なヤクザ・片桐。決して交わるはずのない二人の人生が、一瞬、静かに交差して―。ヤクザとタカラジェンヌ、それぞれの十年を切なく濃密に描く。好評の宝塚シリーズ『男役』に続く第二弾。

【著者紹介】
中山可穂 : 1960年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒。93年『猫背の王子』で作家デビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • エドワード さん

    ヤクザの片桐蛍一が標的の組長を追って入り込んだのは宝塚大劇場だった!なんなんだ、ここは!ベルサイユ宮殿か!そこで片桐の顔めがけて飛んできた一足の靴、その靴が彼の人生を変えた。極道の世界と宝塚の世界を往復する物語、だがそこには意外と共通点があった。厳格な上下関係、組というチーム、そして「品格、行儀、謙虚」。靴の持主、娘役の野火ほたるを密かに応援する片桐がいじらしいが、客観的にはギャグにしかならない、哀しい喜劇だ。三年前、初めて観劇した大劇場、銀橋や大階段が目に浮かぶ。この物語ではハッピーエンドは望めないな。

  • はっち さん

    「男役」に続く中山可穂さんの宝塚シリーズ第2弾!今回は娘役にスポットライト当たってるもどっぷり宝塚目線ではなくファン目線もあり更に読んでいて楽しかったです しかもそのファンがヤクザの親分って所もミスマッチでおもしろい!強面のおじさんが宝塚でときめいてる姿を想像しただけで顔が綻びます!そしてレオン様の登場にも顔が綻びました!次は銀橋だわ!

  • けえこ さん

    若いヤクザとタカラジェンヌの物語。 決して素性を明かさず、娘役ほたる に陰ながらの応援を続ける片桐の気持ちが切な過ぎる。

  • ヒカル さん

    宝塚では男役にスポットが当たりがちだけれど、実はその男役を支えているのは娘役。本作では、新人公演で若くして抜擢されるも、辛酸をなめることとなる、可憐な娘役ほたると、ひょんなことからほたるのファンになってしまったヤクザ片桐を描いています。ほたるの描写の中では劇団の裏側や、ジェンヌさんたちの苦悩がリアルに描かれていて、ますます応援してあげたくなりました。 片桐サイドのストーリーもかなり興味深い。仁義の世界で生きながらもヅカオタのムッシュと片桐。ヤクザだって綺麗なものは好きですよね? 結末が衝撃。

  • 冬見 さん

    首に手を掛けようとした瞬間、飛んできた靴。孤独なヤクザはひとりの娘役との出会いによって人生を変えられる。ヤクザとタカラジェンヌの視点で語られるそれぞれの十年。恐れていたことが起きてしまうのではないかと、左手のページが少なくなるたびに、祈るような気持ちで文字を追った。読後は切なくどうしようもない気持ちになった。『男役』にも出てきたレオンさんがあまりに素敵でときめいてしまう。会話劇がおもしろくて、終盤の花男語りは声を出して笑ってしまった。幻の男と幻の少女の世界。男役と娘役の関係って、まるで恋みたいね。

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中山可穂

1960年生まれ。早稲田大学卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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