ジェイムズ・ハドリー・チェイス

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悪女イヴ 創元推理文庫

ジェイムズ・ハドリー・チェイス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488133290
ISBN 10 : 4488133290
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
小西宏 ,  
追加情報
:
368p;15

内容詳細

親しくしていた孤独な作家から死に際に戯曲原稿を託されたクライヴは、それを自作として発表し、一躍有名作家となった。知的で美しい恋人も得て順風満帆だった彼だが、しだいに名声と実力のギャップに苦しむようになる。そんなときに現われた娼婦イヴ。魔性の女の虜となった男が迎える悪夢のような末路をノワール小説界の雄、チェイスが鬼気迫る筆致で描いた傑作。

【著者紹介】
ジェイムズ・ハドリー・チェイス : 1906年、ロンドン生まれ。本名は、ラネイ・ロッジ・ブラバゾン・レイモンド(Ren´e Lodge Brabazon Raymond)。ケント州ロチェスターのキングズ・スクールに学んだ後、百科事典のセールスマンなどを経て作家となる。デビュー作『ミス・ブランディッシの蘭』は、その過激な暴力描写が問題となり、イギリス本国で発禁となったが、後に改訂版が出された。第二次世界大戦中は空軍に入隊。戦時中にも執筆は続けたが戦後、執筆活動に専念。ノワール小説の雄として、本国イギリス以上にフランスで愛されるようになり、フランスでの映画化作品も多い。56年に同国に移住。後にスイスに移り住み、85年にコルソーで死去

小西宏 : 1929年生まれ。98年没。東北大学法学部卒業。一橋大学大学院中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ さん

    語呂が良いと言うことでつけたに違いない「悪女」という邦題を真に受けると違和感を覚えるだろう。悪女というよりも愚かな男の物語であり、愚かさはこの物語のクライヴ特有の性質ではない。まあ男が読んでも相当なクソ野郎であると思うが。そう言う意味では特異な女性イヴを描いたというより馬鹿な男全般を風刺していると読める。自分を客観視できる冷静な人間を気取ったダメ男がどうしても振り回されてしまう様は正直言うと結構感情移入できて面白かった。しかし聖人すぎるぞラッセル。もっと破滅するまで追い込まないと。

  • ネコベス さん

    知人の作家から死の間際に戯曲の原稿を託されたクライヴ。その戯曲を自分の名義で発表すると大ヒットし、クライヴは一躍有名作家になった。その後に出した三冊の小説はそこそこ成功したものの、次作が書けず苦しむクライヴは無愛想な娼婦のイヴに出会う。読んでいて横柄で癇癪持ちの中年娼婦イヴの魅力が全くピンとこなかったため、クライヴのイヴに対する執着が滑稽に見えてしまう。イヴをもっと魅力的に描かないと優しい美人妻キャロルがいながらイヴに惹かれるクライヴの執心ぶりに説得力が生まれないと思う。

  • ののまる さん

    うーーーん、どうしてもこの主人公の男が嫌い(ムカムカ)

  • ブラックジャケット さん

    ミステリなのだが、はっきりとした犯罪は冒頭のクライブの盗作だけで、眼目は転落の物語となる。同じアパートに住んでいた老劇作家の急死に紛れて新作を盗み、自分の名で発表した。これが大絶賛で、自作の小説も発表して新進作家として名をなした。恋人キャロルを得て早くも頂点。ここで嵐の別荘でイヴと出逢う。稀代のファムファタールの登場。著者はイヴの心理には入らない。会話とクライブ視点のイヴの描写ですべてを済ませる。読者の想像力が放たれ、物語は危機をはらんだまま恐ろしいほど膨張する。予感されるカタストロフ。悩殺から破滅へ。

  • だまし売りNo さん

    本書の特異なキャラクターはイブよりもクライヴである。クライヴが人気作家となった要因には卑怯な秘密がある。実力が伴わないことは当然である。イブがいなくても破滅は避けられなかっただろう。本書はイブという悪女の物語ではない。悪女以前に酒やギャンブルが身を崩すと感じた。クライヴの行動で唯一爽快感のあったものは刑事臭いと評された尾行者をぶちのめして追い払ったことである。

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1906年、ロンドン生まれ。本名は、ラネイ・ロッジ・ブラバゾン・レイモンド(Ren´e Lodge Brabazon Raymond)。ケント州ロチェスターのキングズ・スクールに学んだ後、百科事典のセールスマンなどを経て作家となる。デビュー作『ミス・ブランディッシの蘭』は、その過激な暴力描写が問題と

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