黙秘の壁 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか

藤井誠二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784267021329
ISBN 10 : 4267021325
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

平成二十五年、愛知県南知多町の山中で、名古屋市の漫画喫茶女性従業員の遺体が発見された。傷害致死容疑で逮捕された元経営者夫婦が「黙秘」に転じ、「死因不明」で不起訴となる。墨塗りの供述書に隠された真実を求めて、遺族たちの長い闘いが始まった―。

目次 : 序章 塗りつぶされた「犯行」/ 第1章 漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか/ 第2章 「黙秘」と「死因不明」/ 第3章 「なかったこと」にされた「傷害致死」/ 第4章 「墨塗り」の供述書に隠された「真相」/ 第5章 加害者を「防衛」する法と制度/ 第6章 被害者遺族の「事実を知る権利」VS加害者の「人権」/ 第7章 被害者遺族に「説明」された「事実」/ 第8章 法律は誰を「守る」ためにあるのか/ 終章 裁判の「公開」と「知る権利」の狭間で

【著者紹介】
藤井誠二 : ノンフィクションライター。1965年愛知県生まれ。ノンフィクション作品執筆以外も、ラジオのパーソナリティやテレビのコメンテーターもつとめたり、愛知淑徳大学非常勤講師として「ノンフィクション論」等を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サトシ@朝練ファイト さん

    事件当初、マスコミ報道で断片的には知っていたが、「死にいたらしめた」にもかかわらず犯人夫婦が黙秘した事で遺棄罪のみで裁かれた。その辺のリーガルサスペンスよりはるかに面白い。

  • 小鈴 さん

    漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか。傷害致死容疑で逮捕された元経営者夫婦は黙秘に転じ死因不明で不起訴に。死体遺棄で立件され、数年で刑務所から出てきた。不起訴になった傷害致死について詳細に語った員面書(法的な手続きによらない事前調書)を請求したものの、肝心な部分は黒塗り。この黒塗り部分が最後に明らかになるので必見だ。著者は黙秘の壁としているが、私には愛知県警の能力の無さにしか見えない。黙秘は当然の権利で弁護士の活動も否定はできない。ここまで調書をとってなぜ立件できなかったのか。被害者遺族は救われない。

  • くれの さん

    天網恢々疎にして漏らさずとして事件の真相に行き着いた執念の取材にジャーナリズムはかくあるべきと思いました。社会正義に反し黙秘権を濫りに振り翳す弁護人は人道的に許されず、いつかきっと社会的に断罪されるのでしょう。

  • n75 さん

    この事件起きた当時ニュース等で全然見かけた記憶がない。本を読みながらネットで調べてみたら、尼崎事件を彷彿とさせる謎があるみたいで、そんな事件ならもっと注目されてもよさそうなのにと思いつつ読んでいたら、結局犯人夫婦の黙秘のためほとんど事件の内容が明るみに出ていないことが分かり愕然とした。そんなことってある?それがまかり通るなら今後同様なことが起こるかもしれない。弁護士の指示なんだとしたら何のための弁護士なのか。ほとんど解決していなくて闇が深すぎる。

  • ひろか さん

    加害者の利益を守るため、黙秘が正しく用いられることは大事だろう。しかし、被害者の人権や感情、尊厳の観点からはもちろん、加害者にとっても本当にそれが利益なのかわからなくなった。

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人物・団体紹介

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藤井誠二

1965年愛知県生れ。ノンフィクションライター。ライターの他にもテレビやラジオ、インターネットのコメンテーターや司会、大学の非常勤講師を務めてきた。沖縄関連の著書として『沖縄アンダーグラウンド―売春街を生きた者たち』(第5回沖縄書店大賞・沖縄部門大賞受賞)、『沖縄の街で暮らして教わったたくさんのこと

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