バルス

楡周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062209847
ISBN 10 : 4062209845
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
384p;20

内容詳細

ネット通販会社の物流センターでバイトを始めた大学生の百瀬陽一は、派遣労働者の過酷な職場環境と運送業務に忙殺される総合物流企業の苛烈な現場を目の当たりにする。広がる格差への不満を背景に非正規労働者の待遇改善を訴えて「バルス」と名乗る人物が「テロ」を仕掛けた!国内の物流が滞り、さまざまな産業が打撃を受け始める―。「ネット通販」「宅配便」「非正規労働者」過剰依存に警鐘を鳴らす!時代を先取るビジネス小説の雄による集大成。

【著者紹介】
楡周平 : 1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に発表した初の国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーに。翌年から作家業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    楡周平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、経済テロパニック非正規就活ミステリ、400P弱一気読みしました。これだけ売り手市場でも格差は拡大しているのかも知れません。私は、ほとんどア●ゾンの売上には貢献していませんが、依存症の人は増殖しているんでしょうね。タイトルの『バルス』がジ●リ由来だとは、思いませんでした。

  • utinopoti27 さん

    ネット通販業界の巨人「スロット」の収益構造を支える非正規労働者たち。本作は、劣悪な環境で使い捨てにされる彼らの現状を背景に、持つ者と持たざる者の格差を作り出した、日本の雇用制度の歪みに焦点をあてた社会派ミステリだ。物流システムに仕掛けられたテロ。犯行声明を出した「バルス」と名乗る人物とは何者か。そしてその目的とは・・。今や労働人口の4割を占める非正規雇用。日本経済は、もはや彼らなくして成り立たない。政治に無関心と言われる若者世代にはぜひ本書を手に取って、自らの、そして日本の将来を考えてもらいたいものだ。

  • まこみん さん

    現代社会に起きている問題点を改めて思う。どこからみてもアマゾンと窺えるアメリカ資本のネット通販会社スロット。そこで働く派遣労働者は代わりのきく使い捨て駒で、社員でさえ簡単に解雇される。大手企業の正社員だからといっても定年迄勤められるとは限らないし、一旦レールから外れると正規雇用社員には簡単には成れない。そして将来、日本はそんな人々が溢れ衰退の一途を辿る。正規、非正規なんて区別ができたのはいつ頃だったか。大企業に都合の良い雇用体系へと少しずつの変化が、貧富の差の拡大をもたらした。何とかしたい、ラストは願望。

  • 紫陽花 さん

    アメリカ企業・アマゾンをモデルにした小説。数年前にヤマト運輸がアマゾンの取扱いをやめましたが、宅配料金問題、派遣・非正規雇用問題を分かりやすく描いていると思います。経済小説としては面白かったです。犯人が誰かといった推理小説面は普通の内容でした。

  • ゆみねこ さん

    就職浪人となった大学生・百瀬陽一はネット通販会社の物流センターでバイトを始めた。派遣労働者の過酷な職場環境、物流企業の苛烈な現場。「バルス」と名乗るものが宅配トラックにテロを仕掛けた。私はネット通販をほとんど利用しませんが、日本のこれからに大きな警鐘を鳴らす作品。「ドッグファイト」の続編とも言えるかな。

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人物・団体紹介

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楡周平

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の’96年、大ベストセラー『Cの福音』(宝島社、のちに角川文庫)で衝撃のデビューを飾り、翌年から専業作家となる。綿密な取材に基づく圧倒的なスケールかつ時代を先取りしたテーマで作品を描き、読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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