悲体

連城三紀彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784864881432
ISBN 10 : 486488143X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
267p;20

内容詳細

40年前に消えた母を探し韓国へ来た男の物語は、それを書きつつある作者自身の記憶と次第に混じり合う…出生の秘密をめぐるミステリと私小説的メタフィクションを融合させた、著者晩年の問題作にして最大の実験長篇、遂に書籍化。

【著者紹介】
連城三紀彦 : 1948年、愛知県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。映画好きで在学中にシナリオ勉強のためフランスへ留学。1978年、「変調二人羽織」で「幻影城」新人賞受賞。1981年、「戻り川心中」で日本推理作家協会賞受賞。1984年、『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞受賞、同年、『恋文』で直木賞受賞。1987年には得度し、浄土真宗大谷派の僧侶となる。法名は智順。1989年、連載エッセイ「試写室のメロディー」でキネマ旬報読者賞受賞。1996年、『隠れ菊』で柴田錬三郎賞受賞。2013年、胃癌のため死去。2014年に日本ミステリー文学大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    連城三紀彦は、新作中心に読んでいた作家です。著者が10年程前に書いた未出版作品、私小説的抒情ミステリでした。雰囲気があって、著者らしい不思議な作品です。著者は、もしかして在日作家だったのでしょうか?

  • HANA さん

    まさかの未刊行作品。失われたあるものを求めて、韓国を彷徨い歩く主人公。いつもの連城作品らしく、主人公を始め登場人物たちは何か大きな流れに流される人形のように感じられる。ただ作中突然著者自身のエッセイが展開されて登場人物もそれに沿って動き始めたりするので、読んでいて多少混乱したり。ある意味著者の家系を描いた私小説みたいにも思えてきた。しかし小説にしてもエッセイにしても、ここまで自分や両親を赤裸々に描けるものか。解説によると書かれている事は事実らしいけど。ミステリとも何とも言い難い読後感を味わされました。

  • cinos さん

    突然韓国に旅立った主人公を謎の女性が待っていた。彼女は何者か。主人公は何のために韓国に来たのか。連城さんらしい逆転の展開がありますが、途中エッセイが入り、作品と関連があり、不思議な気持ちになります。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ まだ未発表の作品が残っていたとは嬉しい限り。割と実験的な作風で読者を選ぶゆえ、普段の連城さんの作品が好きだという人にはなかなか馴染みにくい作品ではないかと思う。個人的にもまさにそんな感じで、自身の出生の秘密を探るかのようなストーリーに、随所で挿入される著者のエッセイというとっつきにくい内容にやや戸惑いすらあった。ただそこを差し引いても、ストーリーとして面白いかといえば微妙なところ。

  • ふう さん

    フィクションとノンフィクションが入り混じった構成で、読みながらもそして読んだ後も何とも言えない戸惑いを覚える本作。本当にノンフィクション部分があるのかも曖昧で、正直よくわからない読後感。物語の中にかなり唐突に作者である連城三紀彦が登場してくるが、司馬遼太郎みたいに作者が顔を出すという感じではなく、もう乾いたはずの記憶という絵の具を小説という薄紙でそっと押さえたらまだ乾ききっておらず”連城三紀彦”が滲み出てしまった…みたいな感じ(わかりにくいよ)。とりあえず連城っぽい感じはした(なんちゅうまとめだよ)

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連城三紀彦

1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。78年に「変調二人羽織」で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。81年「戻り川心中」で日本推理作家協会賞、84年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。96年『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月、死去。14年、日本ミステリー文学

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