広辞苑先生、語源をさぐる 河出文庫

新村出

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309415994
ISBN 10 : 4309415997
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
208p;15

内容詳細

『広辞苑』の編纂でも今に名を残す言語学の泰斗が、興のおもむくままにさまざまな言葉の成立起源に思いを馳せ、語りかつ記す。天と地、日と月、青空、しぐれ、といった天文・自然現象や、虎、鶴、毒だみ、樟の木などの動植物の名前まで。古い言葉、新しい言葉、それぞれにやわらかくアプローチ。先人の研究への言及もまた鋭い。

目次 : 序説/ 天と地/ 日と月/ 自成語と転成語/ 青空/ しぐれ/ 風の名/ 朝やけ・夕焼け、あけぼの・夕ばえ/ 雲の名/ 雲の語彙〔ほか〕

【著者紹介】
新村出 : 1876年、山口県生まれ。言語学者、随筆家。東京大学博言学科卒。東京高等師範教授を経て京都大学教授に。西欧言語学の摂取移入につとめ、日本の言語学の確立に寄与した。日本語の系統論や南蛮研究のほか、多くの語源談も執筆した。また、辞典の編纂には、『言林』『新辞林』『新辞泉』そして『広辞苑』などがある。1967年、逝去。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • to boy さん

    言語学者って厄介な人ですね。雨が降れば雨の語源を思い、空を見上げれば天の語源を考察する。いろんな言葉の語源を取りとめもなく書かれているところが面白い。ドクダミが昔はシブキと言いドクダメに変わったこと、俳句では十薬と書かれることもあるとのこと。もとは毒を矯めるの意味とのこと。クスが楠とも樟とも書かれるが、元は異なった木を表したなどなど、トリビアいっぱいで飽きない一冊。

  • ダージリン さん

    気軽いエッセイでありながら、幅広く語源を探っており好奇心をくすぐられる。語源の知識が得られるのも有り難いが、語り口が実に歯切れ良く、読んでいて気持ちの良い文体である。流石に広辞苑の編者。著したのは70代のようだが、言葉に対する旺盛な探求心には素直に敬服する。

  • きりん さん

    高校卒業祝いにねだったのが広辞苑、という辞書好き人間なので手に取らぬ訳にはいかぬ!とかなり鼻息荒く読み始めたのですが、タイトルの通り語源メインなのでそっちに興味がないと結構しんどいかも。超絶アカデミック。昭和26年に口述筆記で出版されたものらしく、久々にその時代の読み物を読んだ気がして、その点では非常に懐かしくてよかった。この時期に「元号はやめて西暦に統一してはどうか」という議論があったらしく、令和になってすぐの読了にちょっとした本の引力も感じました。難解だったけど言葉の面白さはしっかりと感じられました。

  • 武井 康則 さん

    新しい語ではなく、天や地、日や月など、語の根本ともいうべき語について。しかも英では仏ではと諸国の語との対比もし、言わば意識のうちまで考えたようなのまである。ただ、短い文の読みきりなので雑誌の記事なのだろうか、まとまったものでないので単調であり、興味がなければ読み切れないだろう。

  • わ! さん

    さまざまな言葉の語源を調べて書かれている。こういう本を読むと、どうしても映画「舟を編む」を思い出してしまう。常に「言葉」と言うものと向かい合った人生、とてもおもしろそうな人生である。そんな生活の一瞬一瞬が「広辞苑」のような大書の1ページ1ページに変換されてゆくのだろう。将来的には、ビックデータの仕組みや、ウィキペディアのような手法を使って、味気のない辞書も造られてゆくのだろうが、広辞苑のような辞書はやっぱり手作りであってほしいですよね。

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人物・団体紹介

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新村出

言語学・日本語学者。1876年山口県生まれ。東京帝国大学文科大学博言学科卒。京都帝国大学教授(退官後名誉教授)、文学博士、帝国学士院会員。日本における言語学・日本語学の確立に貢献、西洋言語学説の紹介、国語史、キリシタン版による南蛮研究などその業績は幅広く、国語辞典『広辞苑』編纂者として著名。1956

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