数学を使わない数学の講義 WAC BUNKO

小室直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898317723
ISBN 10 : 4898317723
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
285p;18

内容詳細

学生時代、数学が苦手だったという方も多いだろう。しかし、「数学の論理」と「数学のオペレーション(計算などの操作)」はまったく別物だ。人間の能力としても、まるで別の分野に属するものである。因数分解や幾何の補助線の引き方など、数学の能力とは関係がない。数学の基本になる発想はまことにおもしろく、かつ有益なものなのである。数学の論理は単純明快。「論理的発想」を身につければ仕事も人生もうまくいく!

目次 : 第1章 存在問題―近代数学最大の貢献 論理的発想の基本―まず「解の存在」の有無を明確化せよ(はたして解けるのか、解けないのか―無駄な努力を排し、“やる気”を保証する/ 社会観察にどう応用するか―人間の悩みの根元は、すべて「存在問題」にある)/ 第2章 集合論―数学の本質 数学的思考とは何か―日本人が世界で通用するための基本要件(「論理」の国と「非論理」の国―なぜ、日本型行動様式は諸外国に理解されないのか/ 「法の精神」の根底にも数学がある―論理の世界から日本流曖昧社会を点検する)/ 第3章 必要条件と十分条件 矛盾点を明確に掴む法―論理学を駆使するための基本テクニック(論理矛盾は、どこから生まれるか―「必要条件」と「十分条件」を峻別する意義/ 人間の精神活動を数学的に読む―宗教・イデオロギーの骨子とは何か)/ 第4章 非ユークリッド幾何学―否定からの出発 科学における「仮定」の意味―近代科学の方法論を決定した大発見(非ユークリッド幾何学の誕生―背理法で証明できなかったユークリッドの第五公理/ 近代科学の基本となった発想法―なぜすべては仮説にすぎないのか)/ 第5章 数量化の意義 「常識の陥穽」から脱する方法―日本には、なぜ本当の意味での論争がないのか(数学の背景を読む―「数量化」が意味を持つための三つの条件/ 「全体」と「部分」の混同―「アローの背理」が明らかにした社会観察手段)

【著者紹介】
小室直樹 : 政治学者、経済学者。1932年東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。法学博士。フルブライト留学生としてアメリカに留学、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を、マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1970年ノーベル賞)とソロー博士(1987年ノーベル賞)に理論経済学を、ハーバード大学大学院ではアロー博士(1972年ノーベル賞)とクープマンス博士(1975年ノーベル賞)に理論経済学を、スキナー博士に心理学を、パースンズ博士に社会学を、ホマンズ教授に社会心理学を学ぶ。2010年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちさと さん

    「人間の悩みの根源はすべて存在問題にある」数学=数式のイメージで苦手意識がありましたが、数学的な物の考え方ってこういう事なのかと新鮮な気持ちになりました。日本の社会に論理が欠落している事例をあげていきます。斬新で機知に富む試み。が、例文が悪い。例えば会社の所有「日本ー経営者」は現実の運営はそうなっているけど、原則は違うはず。実質経営がそうだからと言って原則論を置いておくのは書籍としてまずいのでは。なるほど博学な人はすごいと思う反面、セクハラギャクがちらほらあって、小室さんもオヤジだなと思ってしまいました。

  • 澄 さん

    数学的論理を用いている普段の思考の紹介、理論的な思考のススメはとてもためになる。著者の指摘する非理論的な日本人は納得するところではあるが、こう頻繁に登場すると嫌気が差してくるのは自分も非論理的な日本人という証なのか。

  • uD さん

    再読。 今回、印象に残ったのは「議論とは、論理的一貫性・現実的妥当性だけを問題とする」という話です。日本人はすぐ感情論に走ると揶揄されるのはこれができていないからなのでしょう。日常的に自分や相手のに矛盾がないかを検討する際にも数学の論理は役立ちそうです。あんまり細かいと嫌われますし、意見の否定を人格否定と捉えられないためには、当然ながら言い方に気を遣う必要がありそうですね。 その他様々な例が挙げられていますが、少し無理やりなものもあり、小室さんらしくないなと。アメリカでは株主が公認会計士を雇うなんて初耳…

  • しんこい さん

    小室直樹ってなぜかうさんくさいおじさんかと思っていたが、違うね。誰かと混同?数学の本というより論理学なのかもしれないが根っこは一緒。集合的発想とか確かに自分にはない。偽を前提にした命題はすべて真と言われると分からないが、正しいかどうかわからないという意味といわれるとそういう気がしてくる。

  • まさや さん

    宮台真司氏の師匠が書いています。 「ソビエト帝国の最期」が面白かったので、読んでみました。数学というか論理の話でした。論理に対する外国と日本の違いが書いてありました。相変わらず読みやすかったです。

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小室直樹

政治学者、経済学者。1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学法学博士。この間、フルブライト留学生としてアメリカに留学し、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を、マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1

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