チャイコフスキー(1840-1893)

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『スペードの女王』全曲 ヘアハイム演出、マリス・ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団、ディディク、他(2016 ステレオ)(2DVD)(日本語字幕付)(日本語解説付)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9289
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
DVD

商品説明


2016年オランダ国立オペラ・ライヴ
ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団
ヘアハイム演出の『スペードの女王』

日本語解説付き

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が2016年6月にオランダ国立歌劇場で上演したチャイコフスキーの『スペードの女王』。2014/15シーズンを最後にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を退任したマリス・ヤンソンスが指揮台に立ちました。ヤンソンスは『スペードの女王』を現在の手兵バイエルン放響と録音していますし、2018年のザルツブルグ音楽祭ではノイエンフェルス演出で指揮をする予定となっているだけに、この上演も見逃せません。
 今回の演出は、ノルウェー出身のステファン・ヘアハイム。バイロイト音楽祭『パルジファル』、ザルツブルク音楽祭『ニュルンベルクのマイスタージンガー』など、幻想的で従来とは異なる視点を盛り込む演出で大評判の演出家です。原作は、ロシアの国民的作家プーシキンの『スペードの女王』。18世紀の貴族社会を舞台に、ギャンブルで身を滅ぼす近衛仕官ゲルマンの姿を描いた小説です。それにチャイコフスキーの弟モデストが台本を書き上げ、チャイコフスキーがよりドラマティックなオペラとして仕上げています。
 ヘアハイムの演出では主役はチャイコフスキー自身。エレツキー公爵役のウラディーミル・ストヤノフがチャイコフスキーを演じています。そのためストヤノフは終始舞台にあがり、その風格のある歌声で好演しています。またバイエルン放響との録音にも参加したゲルマン役のテノール、ミーシャ・ディディクも強烈な印象を残す熱演を披露しています。そしてヤンソンスは、ヘアハイムのファンタジックな演出、そして実力派歌手陣の歌唱、各所に登場する美しく洗練されたチャイコフスキーの音楽を見事にまとめあげ、見ごたえのある舞台を作り上げています。(写真© Karl and Monika Forster)(輸入元情報)

【収録情報】
● チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』全曲


 ミーシャ・ディディク(テノール:ゲルマン)
 アレクセイ・マルコフ(バリトン:トムスキー伯爵/プルータス)
 ウラディーミル・ストヤノフ(バリトン:エレツキー公爵)
 アンドレイ・ポポフ(テノール:チェカリンスキー)
 アンドリー・ゴニューコフ(バス:スーリン)
 ミハイル・マカロフ(テノール:チャプリツキー)
 アナトリー・シヴコ(バス:ナルーモフ)
 ラリサ・ディアートコワ(メゾ・ソプラノ:伯爵夫人)
 スヴェトラーナ・アクショーノワ(ソプラノ:リーザ)
 アンナ・ゴリャチョーヴァ(メゾ・ソプラノ:ポリーナ/ダフニス)
 オランダ国立歌劇場合唱団(合唱指揮:チンリャン・ウー)
 新アムステルダム児童合唱団(合唱指揮:カロ・キンド)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 演出:ステファン・ヘアハイム
 舞台美術&衣裳:フィリップ・フューアホーファー
 照明:ベルント・プルクラベク

 収録時期:2016年6月9日〜7月3日
 収録場所:アムステルダム、オランダ国立歌劇場(ストペラ)(ライヴ)

 収録時間:181分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.0
 歌唱:ロシア語
 字幕:英独仏韓日
 NTSC
 Region All

 輸入盤・日本語帯・解説付

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確かに力作だとは思うが、主役の男女が共に...

投稿日:2018/08/11 (土)

確かに力作だとは思うが、主役の男女が共に死んでしまうという悲劇的なストーリーもあって、あまり好んで観るオペラではなかったのだが......またしてもヘアハイム・マジックが炸裂。作曲者チャイコフスキー自身を登場人物の一人、エレツキー公爵と重ねているが、エレツキーはリーザの婚約者ではあるものの、同性愛者の彼が本当に愛しているのは、実はゲルマン(肉体関係もあり)というのが今回の「裏設定」。全く歌のパートのない演技だけの部分ではスタンドインを起用しているが、エレツキー/チャイコフスキーはほんらい出番のない箇所も含めて全場面に登場し、狂言回しとしてオペラ全体を仕切ってゆく。たとえば第1幕幕切れのラブシーンは彼が居ることで微妙な三角関係の場面に変容するし、第3幕でのリーザのアリアも彼が居ると二人共通の苦悩を歌っていることになるなど、何とも面白い。若き日の伯爵夫人=フォン・メック夫人の肖像画とエカテリーナ女帝の肖像の切り換えから始まって、チャイコフスキーの自己表象である「籠の鳥」(ジャケ写真)と第2幕の牧歌劇、さらに第3幕のトムスキーの歌との関連付け、伯爵夫人、リーザ、そしてチャイコフスキーの命を奪うことになる小道具「グラス一杯の水」に至るまで、細かい部分が実に良く出来ているのには毎度ながら感心させられるが、第2幕に登場してくる女帝自身がゲルマンの女装なのは傑作。 ゲルマン役のディディクは前の録画(2010年リセウ)に比べるとかなりお腹が出てきたが、輝かしい声は健在。スラヴ系テノールにありがちな発声上の癖がなく、美しいベルカントなのもありがたい。リーザのアクショーノワはこの役にしては細身な声だが、歌・演技ともに素晴らしい。伯爵夫人(ディアドコワ)はドスを効かせ過ぎない音楽的な歌唱。普通の上演に比べて遥かに出番の多いエレツキー役のストヤノフももちろん非常に達者だ。ヤンソンスは作品の重苦しさ、暗さを強調せず、端正にまとめているが、演出がきわめて雄弁なので、これもまた賢明か。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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