維新の影 近代日本一五〇年、思索の旅

姜尚中

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087890112
ISBN 10 : 4087890112
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
256p;20

内容詳細

明治維新から150年の繁栄の陰で、この国が失ったものは何なのか。
日本列島を縦断し、近代化が生み出した光と闇とを凝視した、稀有なる「思索の旅」の全記録。

2018年は、明治維新後150年の年にあたる。本書はそれを念頭に、「明治国家とは何だったのか?」という問題意識のもと、
「共同通信」において連載された「姜尚中思索の旅 1868〜」を全面改稿し、書籍化したものである。
取材先は軍艦島や福島第一原子力発電所をはじめ、三池炭鉱、旧谷中村跡地、沖縄・辺野古など多岐にわたっており、
書斎と歴史の現場を、そして現在と過去を自由に往還する筆は思想史家・姜尚中の面目躍如である。


【目次】
序章
第一章 エネルギーは国家なり
第二章 貧困と格差の源流
第三章 人づくりの軌跡
第四章 天災という宿命
第五章 崖っぷちの農
第六章 選良たちの系譜
第七章 動脈の槌音
第八章 近代の奈落
第九章 宴の決算
第一〇章 差別という病
第十一章 消えぬ記憶
第十二章 財閥というキメラ
第一三章 「在日」―変わりゆく国家のしずく
第一四章 辺境的なるもの
終章


【著者略歴】
姜尚中(カン サンジュン)
1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。著書は100万部超のベストセラー『悩む力』とその続編『続・悩む力』のほか、
『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ』『ナショナリズム』『東北アジア共同の家をめざして』『日朝関係の克服』
『在日』『姜尚中の政治学入門』『愛国の作法』『リーダーは半歩前を歩け』『あなたは誰? 私はここにいる』『心の力』『悪の力』
『漱石のことば』など多数。小説作品は『母―オモニ―』『心』がある。


【著者紹介】
姜尚中 : 1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    「炭坑節」に2番があった。それも女性の炭鉱婦(?)の心情を歌ったものだった。江戸時代から近代に切り替わる激動の「維新の影」を追って、様々な全国の現場に訪ねた意欲作。しかし、せっかくその場に行っているのに当事者に一番聞きたいことが聞けてない、きらいが…。

  • aloha0307 さん

    今年は明治維新から150年の年 政府の積極的広報活動(大河 西郷どん もその影響?)の趣旨は、明治の精神に学び、未来も過去の延長線と。いっぽう 姜さんは「正史」は横にのけて、そこから排除された人たちの目線で近代を捉えるために全国を行脚する。日のあたあるところには必ず影が〜中心の輝きに暗黒を見出したのがあの漱石でした。その心情の一端:「何処を見渡したって、日本には輝いている断面は一寸四方も無いち”ゃないか!」には肯けるものが確かにありました。

  • futomi さん

    明治維新から150年。和魂洋才でひたすら富国に突き進んで来たこの国の、その周辺のそれでもこの国の一部である歴史、出来事を追う。183ページ「国家とは正当な物理的暴力行使の独占を(実効的に)要求する人間共同体」

  • がんぞ さん

    序章云う。明治以降の日本の発展は“和魂洋才”であった。維新150年のイベントは“ネーションの善性”のオプティミズム、愛国心には「人類史的な悲劇、広島長崎の原爆、水俣等の未曾有の公害、原発事故という黙示録的悲劇」目配りがないと。4章【天災という宿命】熊本地震さかのぼって阪神大震災を「戦争に匹敵する問いかけ」として「歪な配分が地域の消耗を招き、地域や市民の活力を削ぎ、ひいては日本全体の『地域力』の減退をもたらしている」と「増え続ける防衛費や原発事故処理も未完で東京五輪開催」否定的/言葉が上滑りして軽薄な偽学者

  • Mealla0v0 さん

    近代日本の「影」が凝集した場所を歩き感じたことを綴ったルポ&エッセー。姜尚中は、その影に生きた「裸形の民」(棄民)を見つめ、明治以来の問題として、この裸形の民が「人柱」として、その生命を燃料に近代化してきたことを指摘する。坑夫を扱った第1章はなかなか衝撃的。近代を輝かせたエネルギーは、その原材料となる石炭の採掘に従事した生身の人間達は、最下層の存在だった。軍艦島はその建築によって人間が階層化されていたのだと言う。そして、この章は通奏低音となって、本書の事例を問題として提示するのである。暗いが読みやすい。

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姜尚中

1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。鎮西学院学院長・熊本県立劇場館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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