夢魔去りぬ 講談社文庫

西村賢太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062938150
ISBN 10 : 4062938154
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
192p;15

内容詳細

三十余年ぶりに生育の町を訪れた“私”が、その地で見たものは、一瞬の夢幻だったのか―。昏い過去との再会と訣別を、格調高い筆致で描く鮮烈なる表題作ほか、北町貫多の同居女性に対する改悛の情とその後を語る「畜生の反省」など、無頼の私小説作家の名調子が冴える、六篇の短篇集。

【著者紹介】
西村賢太 : 1967年7月、東京都江戸川区生まれ。中卒。文庫版『根津権現裏』などを編集、校訂、解題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ はな西村賢太の作品だから、どうせDVの話だろうよ、とほきすてつつも、やっぱりあきたりなく面白い。「微笑崩壊」何とか秋恵への暴力を踏みとどまっていた貫多だが、タクシーでの帰途、秋恵の何気ない一言に怒りが爆発して殴ってしまう貫多、それを見つめる運転手の眼差し。何か滑稽で笑ってしまった。

  • とし さん

    西村賢太の私小説。同居相手との日常のやりとり、ほんの些細なことから手が出たりと相変わらずの主人公でした。本作品では、お鍋や居酒屋、食事が原因だったり、同居人の一言で切れたりといつもの傍若無人ぶりがとまりません。私小説とはいえこれが西村さんの本性とは思いませんが、かなりのDVっぷりです。最後の微笑崩壊が印象的でした。他のカップルで男が女を怒鳴りつける姿をみて反省する主人公貫太。あのような男にはなるまいと思いながら怒りを抑えていますが、ふとしたことからいつもの貫太にもどる姿はなんともいえない感じになりました。

  • くまちゃん さん

    DVをする人ってこんな感情で動いているのか〜って感心した。気が付けば暴力をふるっていて、その後の罪悪感や周りの人が離れて行ってしまうって恐怖。暴力をふるう事は絶対ダメだけど、本人も苦しんでいるんだな。最初、貫多最低!って事しか思わなかったけど、最後の「微笑崩壊」で、秋恵もわざわざ心配性なの分かってて変な冗談言わなきゃいいのにって思った

  • 村山トカレフ さん

    6編収録。「痴者の食卓」を改題し文庫化。よって再読の態。杉本一文氏の装画が堪らなくイイ。これは横溝作品が好きな先生の懇願かしら? 表題作、「夢魔去りぬ」がわたしのお気に入り。追憶の彼方に少年貫多、否、賢太君を見る。そりゃあどうでもペーソスは漂うってもんだ。そして解説はなんと勝目梓大先生だ。粉飾やポーズのまるでないシンプルで的を射たすばらしい解説。イイ。とっても。大好きな先生たち、どうもありがとうございました!

  • 澤水月 さん

    父の犯罪で逃げるように去った小学校を番組企画で訪れる表題作。三十年余を経てある「訣別」と再生の心境に至る筆致が染みる傑作。やさしさがある。ペット巡るドタバタ(下水に流した感傷)では「秋恵」の反抗も。決定的破局に至る直前の日々が丁寧に綴られる。ホットプレートに関する諍い(痴者の食卓)原因は新品あるあるだなあ。解説が勝目梓!

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人物・団体紹介

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西村賢太

1967年7月12日東京都江戸川区生まれ。中卒。著書多数。2022年2月5日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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