写真で辿る折口信夫の古代 角川ソフィア文庫

芳賀日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044003272
ISBN 10 : 4044003270
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
272p;15

内容詳細

民俗学者・折口信夫は「古代」を知ることに全生涯をかけてきた。それは歴史的な意味ではなく、日本古来の信仰や習俗に宿る、時代を超えた精神性である。万葉びとの生活、沖縄への旅、芸能研究、そして小説へ―代表作『古代研究』『身毒丸』『死者の書』などに記された習俗祭礼はいかなるものなのか。民俗写真の第一人者が70年の歳月をかけて撮り続けた集大成。オールカラーの写真と文章で紹介する、折口学入門の決定版!

目次 : 第1章(万葉集の古代へ/ 生まれ育った大阪/ 髯籠の話/ 伊勢・熊野の旅/ 沖縄の旅 ほか)/ 第2章(折口教授の授業/ 折口学と奥野信太郎/ 折口信夫と西脇順三郎―詩人と詩人の語らい/ ヨーロッパの民俗資料を読む/ 芸能と藝能学会)

【著者紹介】
芳賀日出男 : 1921年中国大連市生まれ。写真家。慶應義塾大学文学部卒業。1950年日本写真家協会に創立者として入会。写真家として日本国内、世界101か国を撮影。1970年大阪万博“お祭り広場”のプロデューサーを務め、日本の祭り、世界の祭りを公演。1973年全日本郷土芸能協会を創立。1988年オーストリア・ウィーン市より栄誉功労銀勲章。1989年紫綬褒章、1995年勲四等旭日小綬章受章。1997年日本写真家協会名誉会員。2009年オーストリアより科学・芸術功労十字章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    折口信夫の生涯や作品を写真で辿った一冊。生まれ育った地、明日香や大阪天王寺、妣が国へを幻視した志摩大王崎、ほうとするほど長い沖縄の海岸線や『死者の書』の舞台となった當麻寺、信三遠の祭りの舞台など主要な舞台が訪神や祭り、藝能、貴種流離譚といった折口が論じた習俗と共に紹介されている。今まで折口の名文で想像の中にだけあったものが、ようやく形を伴ったような気もする。それと同時に折口学のエッセンスも紹介されている痒い所に手が届く造りともなっている。本書をガイドに奥深すぎる折口学の山に、分け入ってみたくなるなあ。

  • ゆきこ さん

    日本各地の民俗芸能・年中行事の写真がたくさん、しかもカラーで掲載されている、とてもありがたい一冊です。ぜひ現地に行って生で見てみたいなぁと思いました。何百年もの時を越えて伝わってきた様々な芸能文化が、これからも末永く伝承されていくことを願わずにはいられません。

  • em さん

    依代って折口の造語なんですね。知らなかった。鯉のぼりも依代。折口信夫のエッセンスを、各地習俗のカラー写真を眺めつつ感じられるのは贅沢。読んでいる間ずっと「福」の気に包まれているような、漫画的に表現するならばきっと倖とか慶とかそんな文字が私の周りをふわふわ取り囲んでいるだろうという感じがした。民間伝承の面白さは、体系化されたものからはみだした、実際に人々が受容し変化させてきた信仰が息づいているところにあるのだと思う。

  • あーびん さん

    折口信夫の著作は未読だが、日本のあらゆる祭りや神事、芸能、風習の写真をオールカラーで見れる喜びは大きい。全国各地の“まれびと”のビジュアルの類似や相違を比較するのも楽しい。私のしらない日本がたくさんあってわくわくした。折口学の入門編にもよさそう。

  • りー さん

    折口信夫に大学生として一年半講義を受けた著者。難解で聞き取りにくい講義(を・ゐ・ゑを発音し分ける講義(^^;)で眠気と戦っている中、ある日「まれびと」のイメージが強烈に迫ってきたそうです。後に民俗写真家になり、そのイメージを追うことになります。取材して撮影した祭りは102箇所にも及び、折口信夫読者や、私のようにこれから読んでいこうと思う者には強い助けになるはず。カラー写真なので、例えば各地の「翁」面の違いなどが目で見て分かるのがありがたかったです。

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芳賀日出男

1921年中国大連市生まれ。写真家。慶應義塾大学文学部卒業。1950年日本写真家協会に創立者として入会。写真家として日本国内、世界101か国を撮影。1970年大阪万博“お祭り広場”のプロデューサーを務め、日本の祭り、世界の祭りを公演。1973年全日本郷土芸能協会を創立。1988年オーストリア・ウィー

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