「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす 光文社新書

佐光紀子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334043230
ISBN 10 : 4334043232
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
242p;18

内容詳細

多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。しかし他方では、日本人の「完璧家事」や「手づくり」礼賛の傾向、さらに昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、母親への目に見えない圧力となると同時に、家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。日本の家事の「あたりまえ」は海外の人の目にはどう映るのか。なぜ日本では男性の家事参加が進まないのか。国や学校により「よい母、よい家庭」であるよう仕向けられてきた歴史とは。翻訳家として他国の友人も多く、家事や掃除術の専門家でもある著者が、多くの聞き取りや国際比較などを参照しながら、気楽で苦しくない家事とのつきあい方を提案する。

目次 : 第1部 完璧家事亡国論(日本の主婦は家事をしすぎ?/ 日本の家事の『当たり前』は、世界の非常識/ 経済成長という祭りの後で/ キャリアを阻み、少子化を加速する完璧家事―2人目を産まない女性たち/ 家事のできない家族は滅びる)/ 第2部 「片付けすぎ」が家族を壊す(日本の家が片付かないのには理由がある/ ミニマリストは変人?/ 捨てられない理由は、まっとうである―「もったいない」再考/ 断捨離の行き着くところ/ 目指すは「おばあちゃんの家」の居心地のよさ)

【著者紹介】
佐光紀子 : 1961年東京都生まれ。1984年国際基督教大学卒業。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に携わったあと、フリーの翻訳者に。とある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2002年、『キッチンの材料でおそうじするナチュラル・クリーニング』(ブロンズ新社)を出版。以降、掃除講座や著作活動を展開中。2016年上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士前期課程修了(修士号取得)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 里季 さん

    日本が滅びるかどうかはちと大げさに過ぎるかもしれないが、日本社会にはびこる家事は女がすべきという考えが少子化に結び付いているとしたら由々しき問題である。私個人としては家事はなるべく効率よく簡便に済ませるのがよしとする考えなので、モデルハウスや雑誌に出てくるようなきれいに片づげまくった無機質な家には全く魅力を感じないのだ。あれはなんだ、その家の主婦の趣味だね。それに関しては文句は言うまい。テニスや観劇をする代わりに家を片付けて気分を上げているのだから。でもそれを家族に強要するのはよくないなあ。

  • rico さん

    タイトルの前に「女性の」とつけてもいいかも。国が言う「女性活躍」って、「家のこときちんとやって(早寝・早起き・朝ごはんとか)、子供育てて、介護もやって、バリバリ働いてね」としか聞こえなくて、「できるわけねーだろ!」と毒づいてた。多分、戦後の経済成長を支えた男女分業モデルが権力層の成功体験と結びついて、「岩盤」になってるんだろうな・・。大切なのは日々の暮らしを心地よく過ごすこと。そのために必要なことはみんなでシェアすればいい。うん、これですごく楽になれる。この本、職場の女性陣でただ今絶賛回覧中です。

  • ネギっ子gen さん

    「完璧家事」や「手づくり」礼賛、さらにシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、母親への目に見えない圧力となると同時に、家族での分業を阻み、葛藤の原因にも。翻訳家として他国の友人も多く、家事や掃除術の専門家でもある著者が、気楽で苦しくない家事との付き合い方を提案。<男女同権が憲法に明記されてからすでに70年。そろそろ、女は家事ができて当たり前という呪縛から、男も女も離れてもいいのではないだろうか/そんなに真剣に家事をしなくてもいいかと思う人が増えるといいなあと、密かに期待している>と。⇒

  • けぴ さん

    専業主婦の世帯と共稼ぎの世帯は2000年以降は共稼ぎ世帯が多くなっている。しかし、家事についてはいまだに妻が果たす役割が多い。さらに家事をキチンとしなければいけないという圧力がある。著書は海外の事例など引きながら、そんなに完璧にせず手抜きで良いととく。例えば食事は東南アジアでは屋台などの外食も盛ん。健康に悪いかというとシンガポールの寿命は日本と変わらない。また、現在の日本での出産年齢は2/3が30歳以上。キャリアと育児の両立が難しいと考えることが一因。日本ではあまり多くないシッター利用も勧められる。良書。

  • naginoha さん

    今ジェンダーとか男女共同参画をキーワードとする書籍を重点的に読もうとしています。これもそうなのですが、もう少し深く掘り下げて欲しかったなあ。話が東京の高所得層の話が多くて、地方の庶民にはあまり参考にならない。地方の庶民こそ家事しすぎだと思うんですけどね。 まあでも、作者の一番言いたいこと、まわりに縛られすぎずに、自分らしく楽しみながら、夫婦が協力して家事をこなしていけたらいい、という点は激しく首肯する。3.5/5

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佐光紀子

1961年東京都生まれ。国際基督教大学卒業。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に従事後、フリーの翻訳者となる。ある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に関する研究を始める。2002年に『キッチンの材料でおそうじする ナチュラルクリーニング』(ブロンズ新社)を出版後、掃除講座や執筆

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