不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか 講談社現代新書

鴻上尚史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062884518
ISBN 10 : 4062884518
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
296p;18

内容詳細

1944年11月の第一回の特攻作戦から、9回の出撃。陸軍参謀に「必ず死んでこい!」と言われながら、命令に背き、生還を果たした特攻兵がいた。

目次 : 第1章 帰ってきた特攻兵(生き残った特攻隊員/ 振武寮という地獄 ほか)/ 第2章 戦争のリアル(『陸軍特別攻撃隊』から読み解く/ 生い立ち ほか)/ 第3章 2015年のインタビュー(2015年10月22日/ 特攻と聞いて ほか)/ 第4章 特攻の実像(特攻隊とはなんだったのか/ 『神風特別攻撃隊』の欺瞞 ほか)

【著者紹介】
鴻上尚史 : 作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。87年「朝日のような夕日をつれて’87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、95年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞受賞。97年に渡英し、俳優教育法を学ぶ。10年に戯曲集「グローブ・ジャングル」で第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞受賞。舞台公演のかたわら、エッセイや演劇関連の著書も多く、ラジオ・パーソナリティ、テレビ番組の司会、映画監督など幅広く活動。日本劇作家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    太平洋戦争時9回特攻に出撃し、9回生き延びた陸軍第一回の軍神と呼ばれた特攻隊員の佐々木氏。著者は高齢の佐々木氏にインタビューし当時の記録や証言をもとにこの本をまとめている。特攻というとなにか自分で志願してという印象があったがそれは上官や将校の命令であったこと。それが優秀なパイロットや機体を一度に失う愚かな作戦であること。死んだことになっている佐々木氏を殺すということまで計画されていたこと。その作戦を決めた将校たちの多くは早々と引き上げていたことなど、読んでゆくうちにあまりの理不尽さに怒りが湧いてきた。

  • 桜父 さん

    鴻上尚史さんは初めて読む作家さんでした。特攻=死の命令を9回も反抗し、生き残った「佐々木友次」さんの半生とインタビュー。戦争当時の軍の無能さと愚かさを良く書いてくれたと思います。軍の派閥争いで、嫌いだからと、海軍に陸軍の司令官を送る等、負けて当然の行いをしていた軍は改めて負けて良かったと思いました。若い兵士を死に追いやって、命令した上官が生き残る理不尽さを想うとやり切れない思いがいっぱいになります。この佐々木友次さんを題材にした小説「青空に飛ぶ」も読みたいと思います。

  • hatayan さん

    偶然と運が重なって生き延びた元特攻兵・佐々木友次さんの半生を本人への聞き取りも含め収録。 「大切なのは死ぬことでなく敵に損害を与えること」を知っていた先輩の言葉。日露戦争から生還した父の「人間は容易に死ぬものじゃない」という言葉。それらが生きて帰るという信念を佐々木さんの中で確かなものにしました。 後半は、公式の特攻の記録が命令した側の視点で書かれており、特攻兵の苦悩を記録していないのではないかと疑義を呈します。 この本の参照元となった木俊朗『陸軍特別攻撃隊』は全3巻で2018年に復刊しています。

  • tamagotree さん

    本書の大部分を占める、死ななかった特攻兵の物語と、最後に書かれる筆者の特攻に関しての見解。その見解を突き付けられた時、急に、考えるのが億劫になるというか。やはり、戦争について真っ向から考えるのは、重たい。気力の充実が必要。(図)

  • えちぜんや よーた さん

    特攻兵の話ではなくどこかの国で開催を予定しているオリンピックの話かと思った。「科学技術の軽視」・「人力はタダと思っている図々しさ」・「やる意味よりもやること自体が好きな儀式偏重の精神」。どこかの組織委員長さんや知事さんに議員さん。みなさんどう見ても自分よりも太平洋戦争に近い世代なんですが「ご都合主義の敢闘精神」は70年やそこいらでは変わらないことがよく分かった。もちろんお三方はオリンピックの期間中、それぞれの報酬は返上して50℃は超えるであろうアスファルトの上でボランティア活動の陣頭指揮を取るんですよね?

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人物・団体紹介

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鴻上尚史

作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成

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