粘土の犬 仁木悦子傑作短篇集 中公文庫

仁木悦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122064768
ISBN 10 : 4122064767
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
419p;16

内容詳細

テレビ画面のギャングが銃の引き金を引いた瞬間、現実の弾丸が老人の胸を撃ち抜いた!(「弾丸は飛び出した」)。アパートの一室で扼殺体が発見される。手がかりは多いものの、容疑者たちには確かなアリバイが…(「みずほ荘殺人事件」)。高度な謎解きを江戸川乱歩も賞賛した女性本格推理作家の先駆け。その傑作群がここに甦る。

【著者紹介】
仁木悦子 : 1928年東京府生まれ。幼児期に胸椎カリエスを発病、車椅子での生活を送る。児童文学を書きはじめ、57年に推理小説『猫は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞。81年に『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞受賞。著書多数。86年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • papako さん

    今度は短編集。仁木兄妹ものも入っています。いろいろな趣向が凝らされていて飽きない、そして楽しめる短編集でした。表題作はいい気味。仁木兄妹もの以外だと『みずほ荘殺人事件』の雰囲気も好きかな。短いながら『おたね』もいいオチでした。

  • HANA さん

    著者初期の作品を収録した短編集。著者の作品を読むのは初めてであるが、なるほど日本のクリスティ。解説で清張以前に探偵小説から推理小説にした。とあるが明朗な内容からそれが見て取れる。代表的な仁木兄妹シリーズは植物専攻という特性を生かしたものが面白い。「黄色い花」とか、特にそう。「銃弾は飛び出した」は謎は魅力的なんだけど、真相がちょっと力技すぎるような。他にも倒叙形式の「粘土の犬」やジュブナイル「母ちゃんは犯人じゃない」、ノスタルジアあふれる「おたね」等幅広い作品が収められており、著者入門としては最適であった。

  • momi さん

    表題作「粘土の犬」は本物の犬は出てきませんが、粘土の犬が犯罪の謎を解く鍵になるという…とても古い作品にもかかわらず斬新な作品でした!他の作品も昭和のレトロ感漂いながらも古さを感じることなく女性ミステリ作家の先駆けと言われることがうなづける作品ばかりで、本格ミステリを楽しむことができました!名作復活とのことで著者の「殺さずにはいられない」も楽しみです!

  • ヨーコ・オクダ さん

    短編9本。仁木兄妹モノも含まれる。どれも日常の何気ない生活、風景から事件、遺体の様子まで変に煽ることなく素朴な感じで描かれ、謎の部分も細かく丁寧に仕組まれているという仁木センセ流が存分に楽しめる。うちのお気に入りは「灰色の手袋」。クリーニングやさんの店番・トヨノが殺され、店主が妻の宝石を買うために用意していた現金が盗まれる事件。関係者のうち、お金に困っていた者、コソコソと行動した者等、疑われる要素のある人物が複数いるんやけど、真相はいかに?複雑な書き方やないのに単純やないっていうのがエエ感じ。

  • geshi さん

    仁木悦子の短編は初めて読むけれど読みやすさが抜群で、推理小説ってこういうものだなぁと感じながら楽しんだ。童話作家らしい子供目線の語りが良いジュブナイルミステリ『母ちゃんは犯人じゃない』、犯行の際のサスペンスが身に迫りラストの切れ味鮮やかな倒叙もの『粘土の犬』、思い出の憧憬で揺り動かされプロパビリティの犯罪にゾクゾクさせられる『おたね』、犯人当て小説として一つ一つは小さなアイデアを一つの図式に見事組み上げた『みずほ荘殺人事件』あたりが好み。

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人物・団体紹介

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仁木悦子

1928年、東京生まれ。4歳で胸椎カリエスと診断され、歩行不能の車イス生活をおくる。20代半ばから執筆を始め、1957年、『猫は知っていた』が、江戸川乱歩に絶賛され、第3回江戸川乱歩賞受賞。1981年、『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。さわやかな読後感の作風で人気を博し、「日本の

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