はやく老人になりたいと彼女はいう

伊藤たかみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163907529
ISBN 10 : 4163907521
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
追加情報
:
192p;19

内容詳細

新興住宅地の夏祭の会場からきもだめしをするうちに十歳の少年と少女が深い森に迷いこんでいた。少年と知り合いの老婆は森をさまよっている。さらに少年の母親と少女の父親も…。ひと晩だけの遭難。暗い森で浮かびあがったそれぞれの人生。愛に不器用な人たちを描くおとぎ話のような文学作品。小幡彩貴のイラスト21点掲載!

【著者紹介】
伊藤たかみ : 1971年、兵庫県生まれ。小学校から高校卒業までを三重県名張市で過ごす。1995年、早稲田大学政治経済学部在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第三十二回文藝賞を受賞して作家デビュー。2000年、『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞。2006年、『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞。同年、「八月の路上に捨てる」で芥川賞。2012年より日本絵本賞の選考委員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おしゃべりメガネ さん

    とても不思議な読後感で、帯にあるように確かに見事なくらい『大人のための絵本小説』です。それぞれの配偶者と別居、離婚した同級生の二人はそれぞれ子連れで里帰りしていた中で不思議な体験をすることに。それぞれの子供が出会った怪しげ?な老婆が二人を森の奥へと誘います。ホラーでもあり、ヒューマンタッチのシリアス感もあり、小さなラブストーリーでもありと、あらゆる要素を見事にまとめてくれています。同級生への恋心や子供の成長、人を愛することの思いなどがこんなカタチでさらりと綴られている作品もなかなかないような気がします。

  • みかん🍊 さん

    祭りの夜新興住宅の奥の森に迷い込んだ老婆と少年と探しに来た少年の母と昔恋人同志だった男性、認知症の老婆の目的は愛し過ぎた夫の遺骨を移動させる事、はやく老人になって欲とか愛とか煩わしい事を失くして平穏に行きたい母親と妻の愛を取り戻したい男性、それぞれの思いが交差する、地元が舞台の話なので熊を巡る三重県と滋賀県の話が組み込まれていたり知った地名が出てきて楽しめた、あの辺りは本当に土葬が行われてるのだろうか、鉄道廃線跡も気になった。

  • おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと… さん

    83/100点 小幡彩貴さんのイラストがところどころに入ったおとぎ話のような、どこか懐かしくて、ちょっぴりホラーな大人のための絵本小説。主人公たち男女二人が思い描く不器用な愛の様子が、なかなか面白く読めました。作者が三重県の名張市出身で作品の舞台も三重県みたいなので、三重県在住の私はどの辺りの話かなぁと思いながら読んでいました。鉄道廃線跡のトンネルとかが登場してきてたので、ひょっとしてあの辺りかなと見当をつけながらの読書も結構楽しめました。

  • なゆ さん

    タイトルに誘われて。はやく老人にとまでは言わないが、歳をとったら穏やかな暮らしが待ってそう、と思うし。読んでみたら、なんだか意外に愛について考えさせられて、とても好き。歪んだ愛、壊れた愛、壊れかけた愛。肝試しで子どもたちが迷い込んだ森の中での、奇妙な一夜。森の中を彷徨っていた老婆ちづ子の目的とは。ちづ子の執念の愛に、麻里子も敬吾も少し気持ちに変化がありそうだ。なんといっても、和馬くんがいいな。10歳の男の子らしい心の揺れ動き。「男と女はややこしいんだぜ」なーんて考えながら、お母さん大好きなとこも可愛い♡。

  • モルク さん

    なにかある、何かあると読み終える。祭りの夜の迷子騒動、死んだ人の土葬にされた骨を掘り起こそうとする老婆、認知症でありながら、未だに亡き夫の愛を得ようとし独占しようとする。そして早く干渉されずにすむ老人になりたい麻理子。共感はしないが、何か目を離せないでいる人々。「おばあちゃんのぽ〇た〇た焼き」のような元祖おばあちゃんに成れればいいけど、なかなかしんどい。

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伊藤たかみ

1971年、兵庫県生まれ。小学校から高校卒業までを三重県名張市で過ごす。1995年、早稲田大学政治経済学部在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第三十二回文藝賞を受賞して作家デビュー。2000年、『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞。2006年、『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞。同年、「八月の

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