モーツァルト：４０番、ムソルグスキー：展覧会の絵、他　ジュリーニ、カンテッリ

ジュリーニ＆ニュー・フィルハーモニア管／展覧会の絵ほか

EMI/IMG Artistsの共同企画「classic archiv」シリーズから、壮年期ジュリーニの映像が登場！
　まずは、その激しい指揮ぶりに驚かされるところで、晩年の静的で穏当なジュリーニのイメージを覆すに十分です。
　二の腕を左右上下に激しく振って、大きなボディー・アクションでキューを出す・・・（キャリアの順序が逆になりますが）時にリッカルド・ムーティを彷彿させると言って過言でないほど、視覚的な刺激が味わえます。
　演奏内容も視覚同様にダイナミックでインテンポ、かつ清新な表現は血の気が多かった（？）ジュリーニ壮年期の客気を感じさせる記録として貴重と言えるでしょう。

　なお、ボーナス・トラックには1950年、カンテッリ指揮スカラ座管弦楽団による、ロッシーニ：「セミラーミデ」序曲後半部分を収録。これまたアクションの大きな指揮スタイルが何ともユニークです。


収録内容（すべてモノクロ画像、モノラル音源。）

■ムソルグスキー：『展覧会の絵』
　ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団
　1964年3月3日　ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン、BBC

■モーツァルト：交響曲第40番
　ジュリーニ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
　1964年12月2日　フェアフィールド・ホール、クロイドン、BBC

■ファリャ：『三角帽子』組曲
　ジュリーニ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
　1964年12月2日　フェアフィールド・ホール、クロイドン、BBC

■ヴェルディ：『シチリア島の夕べの祈り』序曲
　ジュリーニ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
　1968年1月12日　フェアフィールド・ホール、クロイドン、BBC

■ロッシーニ：『セミラーミデ』序曲
　カンテッリ指揮ミラノ･スカラ座管弦楽団
　1950年　アッシャー・ホール、エディンバラ、BBC