愛なんて嘘 新潮文庫

白石一文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101340746
ISBN 10 : 4101340749
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

恋人の家に転がり込んできたのは、とっくの昔に離婚したはずの彼の元妻だった。ひとつの場所にとどまることのできない女の存在が二人の関係を変える(「夜を想う人」)。一度は別れを選び、それぞれが新しい伴侶を見つけ、子供も授かった元夫婦の約束とは(「二人のプール」)。裏切りに満ちたこの世界で、信じられるのは私だけ?平仮で幸福な愛の“嘘”に気づいてしまった男女を繊細な筆致で描く六篇。

【著者紹介】
白石一文 : 1958(昭和33)年福岡県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000(平成12)年『一瞬の光』でデビュー。’09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌’10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • masa さん

    人は思い込みの生き物だ。何より大切だと信じていたものを失う度に思い知る。思い込みだからこそ、こうして生きていけるのだと。だから、愛なんて嘘だと嘯かれても驚かない。けれど嘘をついて「苦しんで可哀想でした」はナルシズムに過ぎる。きっと、嘘をつき通すのも真実を打ち明けるのも、どちらもエゴに過ぎない。だから、エゴを貫くのは強さであって欲しい。そこに選択肢などなく、そうにしかできなかった結果だとしても。全ての雑念を取り払ったその向こうに、君が求めるものはなんですか?僕は思い込みでいいから、この愛届けたいと思うんだ。

  • ワニニ さん

    凄い。自分の気持ちだけに従えば、こんなふうに生きる男女が真っ当なのかもしれないな。社会の常識、愛とかいう言葉に騙されて、虚構の世界に生きる私、な気分。愛なんて嘘。そう。日常生活を真面目に?送る者にとって、静かだけれど、衝撃的な短編六作。せめて頑張って『星と泥棒』くらいな展開を望む私の人生だったが、どうも遅い。寓話として受け取るには、切ない。しかし、ままならないから、憧れるのか?うーむ、愛って、本当になんでしょうね?

  • mayu さん

    読書メーターの感想を見て。短編集。愛なんて嘘、所詮は作り事。長年連れ添った夫婦でも、将来を約束した恋人同士であっても、フィクションとなる。自分の中にある本音やごまかしきれない孤独に気づいたとしたら、どんな行動をとるのだろう。この短編集の主人公たちは、いとも簡単に、一見幸福そうに見える生活を捨て去り望むままに生きようとするが、なかなかできる選択ではないと思う。どのお話もその選択の先は描かれないが、先にあるものは、癒えることのない深い孤独なのか、それとも今度こそ安らかな愛に辿り着けるのだろうか。

  • nanako さん

    大好きな作家さんですが、「これって本当に白石一文の作品?」と思ってしまうほど、作品から受ける印象が今までの作品と違っていて驚きました。登場する人物の特徴などはあまり変わっていないのに・・・。なんでだろう。

  • JKD さん

    ごく普通にありがちな男女の物語のようだけど、どことなく哲学的でドライ。どの作品も本質は「孤独」。孤独の先にあるもの・・う〜ん、奥深い。結局、自分勝手に生きることがいちばん気持ちいいってことなんですかね?愛って何なんだろう?

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白石一文

1958年福岡県生まれ。2000年『一瞬の光』でデビュー。’09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、’10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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