バッハの平均律に基づいた
美しい作品を残したモシェレス
ニクラス・シュミットの豊かなチェロの音色で聴く
ハンブルク国際メンデルスゾーン音楽祭の芸術監督も務めるチェロ奏者のニクラス・シュミットと、ハンブルク音楽大学で教授を務め優れたバッハの解釈で定評のあるピアニストのステパン・シモニアンによるデュオ・アルバム。
ピアノの練習曲でお馴染のモシェレス。ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして1820年代にヨーロッパ各地を演奏旅行しベートーヴェンやメンデルスゾーンなど多くの作曲家と交流。また20年間に渡りロンドンで作曲家、ピアニスト、指揮者、企画者として活躍。1846年にメンデルスゾーンから声がかかりライプツィヒに移り、共にバッハの研究に取り組むことになります。モシェレスは「バッハの素晴らしい前奏曲を再び一般聴衆のものにする」という信念をもち、平均律クラヴィーア曲集の10の前奏曲にチェロのパートを加筆し、この『メロディックな対位法練習曲』を書き上げました。バッハの美しい構成に極めてロマンティックなチェロの旋律を加えることで、時代を超えた魅力溢れる作品に仕上げています。
「ビュッケブルクのバッハ」として知られる大バッハの9番目の子供ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ。彼のチェロとピアノのためのソナタは、初期古典派の兆しが見える作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
● モシェレス:メロディックな対位法練習曲 Op.137a(J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集に基づく)
第1番ハ長調
第2番ニ長調
第3番ト長調
第4番変ホ長調
第5番ニ短調
第6番ロ短調(厳格な形式による)
第6番ロ短調(自由な形式による)
第7番変ロ長調
第8番ニ短調
第9番嬰ハ短調
第10番ハ短調
● J.C.F.バッハ:チェロとピアノのためのソナタ ニ長調
ニクラス・シュミット(チェロ)
ステパン・シモニアン(ピアノ)
録音時期:2016年5月27-29日
録音場所:ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
日本語帯・解説付