半身棺桶 ちくま文庫

山田風太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480434586
ISBN 10 : 4480434585
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
448p;15

内容詳細

「自分が死ぬということ自体が最大の滑稽事といえるかも知れない」―古今東西の人間の死に方に思いを馳せ、世相を眺め、小説家とは妙な職業だと訝り、麻雀を楽しみ、チーズの肉トロに舌鼓を打ち、泉鏡花の天才に感嘆し、乱歩の矛盾をみつめ、高木彬光のいびきに閉口する。奇想作家・山田風太郎の日常生活と意見が淡々軽妙の筆致でつづられる、絶品エッセイ集。

目次 : 私の死ぬ話/ 風々院日録/ 風々院風々風々居士の墓/ 死に顔を見せない法/ つれづれ長生き論/ 長寿国の果て/ 女が長生きするわけ/ 人間臨終愚感/ 臨終徒然草/ 私の本の買い方〔ほか〕

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。明治を舞台にした小説や、日記文学、死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。2001年7月28日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 旗本多忙 さん

    作家のエッセイは物の見方を含め興味深い話が多くて面白い。山田さんのエッセイは生と死の間の事、食事のことに、文豪達との交流、家族のこと作家生活のこと、ほか諸々の事が多く書かれている。「人間は管に繋がれて生まれ、管に繋がれて死ぬ」と山田さんのアフォリズムには成る程と頷ける。「臨終徒然草」で「望ましい死とは、自分で死に方を選ぶことが出来るならと....」とか「零の発見」では西洋、東洋では数え方に相違があり、成る程と思えることが本書には満載していて勉強になります。

  • タツ フカガワ さん

    できれば滑稽な死に方をしたいと、頭のてっぺんからつま先までの病歴回想録が、時に笑いが漏れるくらい面白かった。またシニカルな風刺が痛快な「好きでない言葉」や、泉鏡花、夏目漱石、色川武大、江戸川乱歩での人物論、作品論もとても興味深く読みました。山風先生、ホント不思議な人ですね。

  • getsuki さん

    時間をかけて少しづつ進めてようやく読了。山風先生の死生観を改めて認識しつつも、いつもの名調子に安心する。半七捕物帳に関する考察も興味深い。荒山徹氏の解説に思わず共感!

  • Katsuto Yoshinaga さん

    久しぶりに山風先生のエッセイ。滑稽な死に方をしてみたいに始まり、「神は人間を賢愚において不平等に生み、善悪において不公平に殺す」とか、太平洋戦争の死者は150万人だが1億人の中では1.5%に過ぎない(だから「過ぎない」という言葉は好きではない)とか、相変わらずの言いたい放題。しかし、言いっ放しではなく評論として面白いところも相変わらずである。風流に関する日欧の対比とヨーロッパ礼賛、つまり何でも日本を良しとする日本礼賛への批判批評なんか、切れ味鋭く、現在でも色褪せていない。

  • roku7777 さん

    風太郎ファンとして買った一冊。読めば読むほど風太郎は意気地のない「坂口安吾」だと思う。でもそれは悪口でなくぼくにとってのほめ言葉。特に最初のエッセイ、「私の死ぬ話」は白眉。風太郎節満載である。人間に平等に訪れるのは「死」なんだ。これはみな平等。

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人物・団体紹介

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山田風太郎

大正11年(1922年)、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23年(1948年)『眼中の悪魔』で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年(1958年)に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を

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