日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 5 幻異 双葉文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575658996
ISBN 10 : 4575658995
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
307p;15

内容詳細

同居の老人の奇行に悩まされ追い詰められた主婦が、一線を越えた末に信じがたい事実を知ることになる(「厭な老人」)。静かな部屋で時刻を告げる古い鳩啼時計には、遠く離れた恋人との悲劇の恋の結末が隠されていた(「鳩啼時計」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、現実とも幻ともつかぬ奇怪な物語の数々を収録した珠玉作短編集シリーズ第五弾。

【著者紹介】
京極夏彦 : 1994年、『姑獲鳥の夏』で衝撃的なデビューを。百鬼夜行シリーズと名付けられた、博覧強記と怪奇趣味の横溢した独自の作品世界は話題となり、1996年、シリーズ2作目の『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞を受賞する。さらに、『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞を、『覘き小平次』で山本周五郎賞を、『後巷説百物語』で直木賞を、『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。水木しげるの研究でも有名

小松左京 : 1931‐2011。1962年、「SFマガジン」に「易仙逃里記」が掲載されてデビュー、翌年には早くも短編集『地には平和を』を刊行する。壮大なスケールの長編で黎明期の日本SF界を担う作家に。1974年、大ベストセラーとなった『日本沈没』で日本推理作家協会賞を受賞。1985年には『首都消失』で日本SF大賞も受賞する

中島らも : 1952‐2004。大阪芸術大学を卒業し、印刷会社勤務を経てコピーライターに。また、広告代理店でユニークな企画を手掛けたり、劇団を結成して脚本を執筆したり、バンドを結成したりと、多彩な活動を。並行してエッセイや幅広いジャンルの小説を多数発表し、1992年に『今夜、すべてのバーで』で吉川英治文学新人賞を受賞する。1994年には新しいテイストの伝奇小説『ガダラの豚』で日本推理作家協会賞を受賞

日影丈吉 : 1908‐91。フランスに遊学後、フランス料理の研究指導に携わる。応召されて台湾で終戦を迎えた。1949年、「宝石」の懸賞小説に「かむなぎうた」で入選。1956年、「狐の鶏」で日本探偵作家クラブ賞を受賞する。1990年、短編集『泥汽車』で泉鏡花文学賞を受賞。フランス・ミステリーの翻訳や料理本も

山田風太郎 : 1922‐2001。東京医科大学在学中の1946年、「達磨峠の事件」で「宝石」の懸賞小説募集に入選(発表は翌年)。「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で1949年に探偵作家クラブ賞を受賞する。1959年刊の『甲賀忍法帖』以降、奇想天外な忍法帖で一世を風靡した

山村正夫 : 1931‐99。1949年、「二重密室の謎」でデビュー。『わが懐旧的探偵作家論』で1977年に日本推理作家協会賞を受賞。1981年より4年間、日本推理作家協会理事長を務めた。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    このシリーズは5冊出ているのですね。作家の顔ぶれが面白そうなので読んでみました。京極さんのはすでに読んでいましたが、他の5人の作家のは未読でした。SFやホラー系統の感じです。わたしは中島らもさんの「琴中怪音」という作品が短いけれど印象に残りました。南伸坊さんのような感じでした。

  • nuit@積読消化中 さん

    豪華な作家陣のアンソロジー。ハズレなし。「厭な老人」は読んでいて胸くそ悪くさせる京極夏彦氏の巧みな筆致でイヤよイヤよと思いつつ一気読み。中島らも氏「琴中快音」、日影丈吉「眠床鬼」は上海、台湾と異国が舞台の怪異譚となっており、その時代のその国の情景を想像しながら読むと、とても味わい深い。そしてブレることのない山田風太郎氏の「雪女」に(怪談読んで怖いとかと違う意味で)背筋がゾクリとしました。

  • ぜんこう さん

    小松左京と中島らもが一緒になってるのが珍しくて借りてみた。 「厭な老人」/京極夏彦:ほんま読んでて厭〜!短編集のオープニングがこれでは怖すぎて読む気なくす(-_-;) 「鳩啼時計」/小松左京:最初SFと思わせないけど、月が2つだったり、そして時計でSFね 「琴中怪音」/中島らも:奇譚なんやけど僕には落語っぽい印象 「眠床鬼」/日影丈吉:戦時中の台湾の幻想的なお話 「雪女」/山田風太郎:雪女は本当に何だったんだろ? 「断頭台」/山村正夫:読んでる僕まで現実なのか芝居なのかわからなくなる

  • みゆ さん

    『世にも不思議な系』の短編6作。なのだが先頭バッター京極夏彦の「厭な老人」の描写が生理的に受け付けられず・・投了。続く作品を読む気も失せる、物凄い破壊力です。

  • 雪之助 さん

    京極夏彦『厭な老人』:本当にイヤ。 終盤の夫のセリフで、主人公の感じる恐怖が得体の知れないものに...。 小松左京『鳩啼時計』:レトロな話かと思って読んでいたら、SFだったとは。ドラマで観たいストーリー。 山村正夫『断頭台』:ある日本の俳優は革命期フランスの刑執行人を演じることとなり、役になりきった挙句...。 現実と空想の境がボヤけてくる様な感じ。全6編。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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