鷲ヶ峰物語 講談社文庫

新田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062936767
ISBN 10 : 4062936763
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
368p;15

内容詳細

霧ヶ峰高原北西の鷲ヶ峰に登った会社の同僚男女7人。山頂にあった石地蔵を持ち去った彼らを次々不審な死が襲う。メンバーの一人は地蔵の来歴を調べ、意外な事実を突き止めるが…。表題作「鷲ヶ峰物語」、谷川岳の雪崩事故から生還した男と、死んだ友人の娘との愛憎を描く「谷川岳春色」他、全5編収録。

【著者紹介】
新田次郎 : 1912年長野県生まれ。無線電信講習所(現・電気通信大学)卒業後、中央気象台(現・気象庁)に勤務。’56年『強力伝』で直木賞、’74年『武田信玄』ならびに一連の山岳小説により吉川英治文学賞受賞。’80年67歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 大阪魂 さん

    なでぃちゃゆーてたとおり昭和レトロな短編5篇!新田さんぽさがぜんぜんなかった気が…鷲ヶ峰の山頂の石仏盗んだ若者たちが祟りにあう表題作、山で死んだ友の娘との愛憎「谷川岳春色」、諏訪と南米結ぶ壮大すぎな歴史話「万治の石仏」、古文書めぐるミステリー「妙法寺記原本の行方」、関東大震災再来の恐怖に怯える「大震災の生霊」…でも新田さんのいつもの緻密でヒリヒリする人間関係とか、山の壮絶さとかぜんぜんあれへんくてうーん💦っておもてしもた…歴史うんちくはそれなり面白かったし、ミステリーも途中までドキドキやったんやけどねー

  • NADIA さん

    5編の短編が収録。「鷲ヶ峰に登った会社の同僚男女7人。山頂にあった石地蔵を持ち去った彼らを次々不審な死が襲う」 裏表紙の表題作の紹介の前半部分。石地蔵を持ち去るって…しかも、登山でなるべく身軽でありたい状況で石地蔵泥棒ww 祟りに対して、いきなり自然破壊の方が悪いと逆ギレしてみたりと、予想外の展開が面白い。その他には、関東大震災の経験者の話を聞き、地震恐怖症になってしまう男の『大地震の生霊』も時代を感じさせてくれる。この主人公、たぶん令和の現代では不安症に押しつぶされて生きていけないと思う。

  • たぬ さん

    ☆4 お地蔵さんをケルンの台座にするって駄目に決まってんだろ。初詣の習慣なし・本厄でもまったく気にしないこの私ですらわかるよ。案の定呪いが降りかかり…というタイトル作はじめ5編。山とは関係ない話もありどれもなかなか◎ ハニートラップ風味の話、小狡い詐欺の話、地震が怖くて結婚破綻になる話等々楽しめました。

  • roatsu さん

    名手・新田次郎さんの描く物語の面白さと哲学が存分に味わえる短編集。2編はご自身とわかる人物が主人公で思わず頬が緩む。故郷諏訪の鷲ヶ峰を舞台に怪奇調で展開される1編は他の著作でも描いた高度成長期の霧ヶ峰への短絡的で愚かな観光開発とそれがもたらした悪影響への怒りと悲しみが込められる。最も感動的なのは万治の石仏。諏訪大社春宮の傍らに鎮座する特異な石仏をモチーフに神代から今に至る、遠くイースター島まで含めた日本人のルーツの一つと利害や嫉妬と無縁でいられない人間の業の哀しさを描く。関東大震災をテーマとする一編は地震

  • Ayako さん

    登山に関する短編集かと思っていたが、山だけに留まらず自然全般がテーマとなっている。特に、自然破壊に痛烈に批判する内容の話が多かった。現代にも通じるテーマなので、考えさせられる事が多々あった。ただ小説としては、作者の他の作品と比べると完成度は低いような印象を受けた。

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人物・団体紹介

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新田次郎

1912(明治45)年6月6日‐1980(昭和55)年2月15日、享年67。本名:藤原寛人(ふじわらひろと)長野県出身。『強力伝』により第34回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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