基本情報
内容詳細
2016年、演劇の巨人が相次いで亡くなった。この二つの死は、現代演劇の大きな時代の終焉でもある。しかしながら、オマージュや想い出話ばかりが語られ、二人の演劇的評価については、むしろ沈黙が続いている。とくに蜷川については、“ホメ殺し”の状態といっても過言ではない。本書は、生前の二人へのインタヴューや対談をも収録し、その歴史的意味を探るものである。
目次 : 第1部 蜷川幸雄(蜷川幸雄を追悼する/ 蜷川幸雄と/を語る/ 劇評と書評)/ 第2部 松本雄吉(松本雄吉を追悼する/ 松本雄吉と/を語る/ 劇評)/ 第3部 蜷川幸雄/松本雄吉の死を超えて(対談:前衛の継承―切れてつながる やなぎみわ×西堂行人/ 大きな時代の死を超えて―やなぎみわとの対談を終えて)
【著者紹介】
西堂行人 : 演劇評論家。明治学院大学文学部芸術学科教授。近畿大学文芸学部舞台芸術専攻教授(1998〜2016年)。国際演劇評論家協会(ACT)日本センター前会長(2006〜2012年)。日韓演劇交流センター副会長(2003年〜現在)。演劇批評誌『シアターアーツ』前編集長(〜2012年)。日本演劇学会会員、元理事。1954年10月東京生まれ。早稲田大学文学部(演劇専修)卒。同大学院中退。1978年から劇評活動を開始。一貫して劇現場の側に立ちながら批評活動を行ない、60年代以降の現代演劇を中心テーマに、アングラ・小劇場ムーブメントを理論化する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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