国民のしつけ方 インターナショナル新書

斎藤貴男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797680102
ISBN 10 : 4797680105
フォーマット
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
221p;18

内容詳細

"あなたも知らないうちにすり込まれている。
政権による巧妙な報道への圧力、
メディア側の過剰な自主規制。
その構造を読み解く。

二〇一六年に発表された世界各国の「報道自由度」ランキングで日本は七二位。日本のジャーナリズムの現状に危機感を抱く著者は、その原因を政権による報道への圧力とマスメディアの過剰な自主規制によるものと指摘。それはまるで国民をしつけるために巧妙に仕組まれているかのようだ。ネットで常態化する記事に見せかけた広告や、保身に走るメディアの問題も浮き彫りにし、知る権利を守るために今我々にできることは何かを探る。

(目次より抜粋)
第一章 「報道の自由度」で世界第七二位
下がり続ける「報道の自由度」ランキング/政府による報道への圧力とは?/番組が政治的に公平か否か/「沖縄の新聞は潰してしまえ」/二つの「吉田証言」と朝日バッシング/「表現の自由」を守る番組審議機関/国民世論を都合よく操る権力 ほか

第二章 巧妙な戦略に乗せられるメディア
繰り返される安倍首相との会食・ゴルフ/東京五輪のスポンサー契約へ/報道は政財官界の広報機関なのか/新聞は読まなくても生きていける/消費税増税と社会保障縮小/憲法改正問題と軽減税率/政府の詭弁を問わないマスメディア ほか

第三章 ネット社会の渦中で何を信じる?
既存メディアの断末魔/「ジャーナリストよ、起業家たれ!」/ネット社会と反知性主義の蔓延の関係/ネットで常態化するネイティブ広告/原発プロパガンダの過熱/スポンサーに支配されつつあるメディア環境/調査報道こそサバイバルの道 ほか

第四章 あるべき姿への道
「番犬ジャーナリズム」とは何か/権力へのオネダリを取り下げよ/あらたに「沖縄面」と「福島面」の常設/発表モノ$齧蛯フ通信社を設立しよう/ジャーナリストのための名誉棄損保険の開発/安定した経営形態を考える ほか

あとがきに代えて――生存のためのメディアリテラシー
プロはプロらしさを発揮しよう/選挙報道量が大幅に減っている/メディアリテラシーがなければ生き残れない/私たちの人権をより実のあるものに

【著者略歴】
斎藤貴男(さいとう たかお)
ジャーナリスト。1958年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者などを経てフリーに。著書に『子宮頸がんワクチン事件』『「マイナンバー」が日本を壊す』(共に集英社インターナショナル)、『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)、『ジャーナリストという仕事』(岩波ジュニア新書)、『ゲンダイ・ニッポンの真相』(同時代社)、『失われたもの』(みすず書房)など多数。

【著者紹介】
斎藤貴男 : ジャーナリスト。1958年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者などを経てフリーに。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    日本という国は世界各国の中で報道自由度ランキングが72位 (2016年)。報道の自由と憲法で保証されているはずなのに近頃は政府が口出しすることが多くなったり報道を利用して政策の正当性を刷り込みしているようなケースなどについて書かれている。権力に立ち向かうジャーナリズムの力も弱体しているのか。

  • hk さん

    「報道されたくないことを伝えるのが報道であり、それ以外のものは広報に過ぎない」 これは1984を著したオーウェルの箴言。 「人々が知らなければ困ってしまうことを伝えるのがメディアの本分であり、人々が知らなくても特段困らないことばかりを垂れ流すのはゴシップ誌である」 これは伊坂幸太郎の小説に出てきた一節。 本書は既存メディアが安倍政権に対し及び腰になっている現状を事例を交えて紹介し、どのようなスキームが内在しているのかを解説している。政権からの圧力か?はたまたメディアの過剰な忖度か?もしくはその両方か?

  • jima さん

    あとがきより「・・・要は既存メディアでもネットメディアでも、それだけを鵜呑みにしない事である。・・・ジャーナリズムは危機的状況にある。ジャーナリズムが滅びれば民主主義は滅びるか、滅びなくても変質を余儀なくされていく。権力や巨大なグローバル資本の行動が絶えずチェック機能に晒されていない世界では、彼らに近くない人間は、ただ支配され、しつけられ、利用されるだけの存在に貶められてしまう。人権など夢のまた夢だ。・・・」

  • * さん

    個人的には日本版ハフポストを読むのが好きなのだけど、そこにすら記事に擬態した「ネイティブ・アド」が多くて残念になる(その中では質が高い方とは思うけど)。▼以前から「2020年まで新聞や雑誌は耐えられるが、それ以降がヤバい」という説は耳にしていた。それは単純に売り上げの問題なのかと思ったら「五輪パートナー」「軽減税率」というもっと深刻な要素があった。▼これからは、ジャーナリストが職や命を失わないために(海外では珍しくない)、読者側がクラウドファウンディング等で支えられるか?という話になるのかも。

  • nnnともろー さん

    権力の監視という使命を放棄した大手メディア。10年以上前から著者が危惧していた通りの世の中になった。

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斎藤貴男

1958年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学卒業、イギリス・バーミンガム大学大学院修了。日本工業新聞記者、『プレジデント』編集部、『週刊文春』記者を経てフリーに

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