はじめてのジェンダー論 有斐閣ストゥディア

加藤秀一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641150393
ISBN 10 : 4641150397
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
238p;22

内容詳細

いまだに不当な性差別や性暴力がはびこる現代社会。何が問題で、その解決には何が必要なのか。本書はその答えを追求し、徹底して論理的に考えます。人はなぜ、女か男かという性別にこだわるのか。その“分類”をいかに意味づけ、社会制度に組み込んでいるのか。“分類”する実践に着目する今までにないジェンダー論入門。

目次 : ジェンダーとの遭遇―私たちは“分類”する/ 「女」「男」とは誰のことか―性分化とインターセックス/ 性別という壁を乗り越える人々―トランスジェンダー/ ジェンダーは性と愛をも枠づける―同性愛と異性愛/ 「男なんだから、男らしくすべき」は論理じゃない―性差と性役割/ 科学や数学は女には向いていない?―生物学的性差/ ジェンダーの彼方の国はどこにある―メディアと教育/ 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?―恋愛と性行動/ “被害者”の視点と“加害者”の視点―性暴力(1)/ 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか―性暴力(2)/ 「女性差別は終わった」という残念な妄想―性別職務分離と統計的差別/ ワーク・ライフ・バランスを阻むものは何か―性別役割分業、ホモソーシャル、マタニティ・ハラスメント/ 女は子どもを産んで一人前?―母性愛神話、リプロダクティブ・ヘルス&ライツ、生殖テクノロジー

【著者紹介】
加藤秀一 : 1963年生まれ。東京大学大学院社会学研究科Aコース博士課程単位取得退学。現在、明治学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テツ さん

    オスメスの存在するホモサピエンスの一個体として生まれてきてしまった以上、生物学的な性差からは人は決して逃れられないが、ジェンダー論というものはそうした肉体的な性差からは乖離した場所で語られ、考えられていかなければならない。男も女も関係なく、目の前にいる相手を尊重すること。ゼロにすることは無理だとしても性別によるバイアスを限りなく無くした上で、その相手を性別など関係なく一人の人間として見つめること。カテゴライズして判別するなどという怠惰なふるまいは、他者を相手にするには失礼だ。その人個人を見つめたい。

  • 金城 雅大(きんじょう まさひろ) さん

    今まで興味本位で読み漁ってきたジェンダー本から得た知識を、体系立てて整理し再考察するきっかけとして適したテキストでした。 さて、再読熟読。

  • ココロココ さん

    「周囲に振り回されず、自分で考え、自分の意見を持ち、主体的に行動できるようになること」ができる社会を作ることが大切。

  • Ryo さん

    著者の主張には同意できるが、論証の部分に所々「?」が付く。リベラル方面の方々はなぜ主張が合わない人間に対して、呼び捨て等の論理でない手法で相手を貶めようとするのだろうか。ジェンダーを無くす事自体は個々の精神的自由だけでなく、経済活動に於いても喫緊の課題であることは間違いない。日本社会の問題点もある程度明らかにして居るだけに、その点が非常に残念だった。ただ、性別に関する現在の日本社会の常識というものが普遍的なものでなく、どこか変えて行かないといけないものなんだという事を感じさせるには充分な内容だったと思う。

  • Francis さん

    猫町倶楽部東京アウトプット勉強会の8月の課題本。ジェンダー論についての再学習も兼ねて読んだ。1990年代後半からのジェンダー論の進展、そして2000年代前半のジェンダー・バックラッシュのあたりの文章ははリアルタイムで動きを把握していただけに、読んでいて複雑な気持ちになった。ジェンダー・バックラッシュの動きをうまく防げなかったことは本当に痛かったと思う。そのほか、11・12章の男女の経済格差、ワークライフバランスについての考察がやや弱いかもしれないが、全体的にジェンダー論の入門書として良い本だと思う。

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