教養としての社会保障

香取照幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492701447
ISBN 10 : 4492701443
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
338p;19

内容詳細

年金を改革し介護保険をつくった異能の元厚労官僚による憂国の書、書き下ろし!

目次 : 第1部 社会保障とは何か―制度の基本を理解する(系譜、理念、制度の体系―ギルドの互助制度を手本としたビスマルク/ 基本哲学を知る―「共助」や「セーフティネット」が社会を発展させた/ 日本の社会保障―戦後日本で実現した「皆保険」という奇跡)/ 第2部 マクロから見た社会保障―社会保障と日本社会・経済・財政(変調する社会・経済―人口減少、少子化、高齢化で「安心」が揺らぎ始めた/ 産業としての社会保障―社会保障はGDPの5分の1を占める巨大市場/ 国家財政の危機―次世代にツケをまわし続けることの限界)/ 第3部 日本再生のために社会保障ができること(目指すべき国家像―「将来不安」を払拭するために何をすべきか/ 新たな発展モデル―北欧諸国の成功モデルから学べること/ 改革の方向性―「安心」を取り戻すために、どう改革を進めるべきか/ 提言 人口減少社会を乗り切る持続可能な安心社会のために)

【著者紹介】
香取照幸 : 1956(昭和31)年、東京都出身。東京大学法学部卒業。1980年厚生省(現厚生労働省)入省。1982年在フランスOECD(経済協力開発機構)事務局研究員、1990年埼玉県生活福祉部老人福祉課長、1996年厚生省高齢者介護対策本部事務局次長。2001年内閣官房内閣参事官(総理大臣官邸)、2002年厚生労働省老健局振興課長、2005年厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長。2008年内閣官房社会保障国民会議事務局参事官、同安心社会実現会議事務局参事官、2010年厚生労働省政策統括官(社会保障担当)、内閣官房内閣審議官(社会保障・税一体改革担当)、2012年厚生労働省年金局長、2015年厚生労働省雇用均等・児童家庭局長等を経て2016年6月退官。2017年3月より在アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 徒花 さん

    悪い本ではないけど、特に後半に入るといろいろつまらなくなってきて流し読みになってしまった。つまらなくなってきた要因としては、結局のところ日本の社会保障をどうするべきなのかという具体的な解決策がなく、「まあ、たぶんそれが大事なんだろうな」と読む前からなんとなく分かっていたことを無難な言葉でまとめているだけだからだと思う。若干間違っていたり、矛盾したりする部分があってもいいから、なにかエッジの利いた提言やアクロバティックなアイディアがあればおもしろいのになあと思う。

  • KAZOO さん

    題名が少し軽いような感じを与えますが、内容はじっくりと読ませてくれてわかりやすい本です。社会保障というとかなり小難しい感じを与えるものですが、その歴史的な意義から説き起こして現在の日本の状況あるいは著者の今後の在り方への考え方などが簡潔に書かれていて非常にこのような分野の本にしてはいいものでした。官僚(偏見で申し訳ないのですが)でもこのような人もいるのだと思うと日本の今後も希望が持てる気がします。

  • えちぜんや よーた さん

    さすが「介護保険作ったひと」!巷に溢れている社会保障本と一線を画していると思う。社会保障はそれのみで完結する政策ではなく、財政・雇用・問題・家庭生活などの問題と複雑に絡み合っていること(だからこそ一般受けしない)。スウェーデンの「高負担・高福祉・高競争」で世間の合意が得られること。さりげなく年金が払えなくなることは「ない」と言っていること。老齢年金の支給開始年齢を20年ぐらい引き上げて1円でもお金を払っていたら、公的年金制度が破綻することはない。ただ年金もらって生活水準を維持できるかどうかは別問題だが。

  • アキ さん

    著者は内閣官房内閣審議官として「社会保障・税一体改革」に携わった。それだけに海外の社会保障との比較も含めて、日本の社会保障の現状と将来の課題への提言も説得力のある内容。マクロでは債務残高1100兆円を超え、GDPの200%以上もあり、更に人口減少社会が確実にあり、ミクロの個人レベルでは将来への「不安」が強い。家計部門の金融資産残高は1400兆円でその6割が60歳以上の高齢者が占める。年間の社会保障給付費は100兆円を超え、対GDP比22%もあり、財政再建と労働政策と社会保障政策を一体的に考える必要がある。

  • あすなろ さん

    物事は多岐に捉えなくては問題は解決せぬ。それは、僕が常に意識していること。やはりマスコミや風潮やら雰囲気やらで近視眼となる。そんなことを改めて感じた一冊。本書は、厚労省を最近退官された方の著書。分かりにくさもあり、社会保障が非常に矮小化され捉えられている。1961年に創設された現在の社会保障制度は制度疲労を起こしている。そしてこれからどう変化させて添わせていくのか?官僚側はこう見る、或いはこういう分析・思考をして考え捉えているという片鱗がある。こういう本に時折出会って読まないと物事の本質は決して分からない

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香取照幸

1980年旧厚生省入省。在フランスOECD事務局、内閣参事官(総理大臣官邸)、政策統括官、年金局長、雇用均等・児童家庭局長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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