日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで 中公新書

武田徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121024275
ISBN 10 : 4121024273
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18

内容詳細

「非」フィクションとして出発したノンフィクション。本書は戦中の記録文学から、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌ジャーナリズム、『世界ノンフィクション全集』を経て、七〇年代に沢木耕太郎の登場で自立した日本のノンフィクション史を通観。八〇年代以降、全盛期の雑誌ジャーナリズムを支えた職業ライターに代わるアカデミシャンの活躍をも追って、「物語るジャーナリズム」のゆくえと可能性をさぐる。

目次 : 第1章 ルポルタージュと従軍報告―大宅壮一とノンフィクション1/ 第2章 社会派ルポルタージュと新中間層の擡頭―大宅壮一とノンフィクション2/ 第3章 トップ屋たちの蠢動―梶山季之と草柳大蔵の引力と斥力/ 第4章 古今東西森羅万象を描き出す―筑摩書房『世界ノンフィクション全集』/ 第5章 テレビの参入―ドキュメンタリー映画から『ノンフィクション劇場』へ/ 第6章 ニュージャーナリズムと私ノンフィクション―大宅壮一ノンフィクション賞と沢木耕太郎/ 第7章 なんとなく、ケータイ小説まで―文学とアカデミズムの間に

【著者紹介】
武田徹 : 1958年(昭和33年)、東京都に生まれる。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。ジャーナリスト、評論家。恵泉女学園大学人文学部教授などを経て、2017年4月より専修大学文学部教授。『流行人類学クロニクル』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    ようやく図書館に来たので借りる。日本の『ノンフィクション』とされる事実を取材した読み物のジャンルがいかに成立していったかを語る新書。ルポルタージュとニュージャーナリズムや『なんとなくクリスタル』やケータイ小説についても。雑誌取材などの歴史など、想定していた内容と違っていたが、実に示唆に富んだ部分が多かった。大宅壮一、梶山季之、沢木耕太郎など。はじめにで紹介される、「石井光太論争」から、創作かノンフィクションかの神学論争については答えがでていることに安心した。新書一冊でまとめようという大胆さに驚く。良書。

  • 佐島楓 さん

    この分野に関して非常に不勉強だったので、参考になった。「事実をどう書くか」という命題はとても考えさせられた。作者の主観が介在する以上、「ありのまま」を書くのは不可能な作業だと思う。そこをどう事実に近づけ、本質を描き出していくか。困難な作業である。

  • かごむし さん

    虚構に対置する史実、という書き方をすれば身も蓋もないが、本を開く前にイメージしていたものよりも、大きなテーマであると思った。ノンフィクション史として、週刊誌、テレビ、ノンフィクション文学、そしてフィクションであるはずの小説などに至る流れを取り上げ、社会という名の巨大で複雑な現実を表現する方法が変化していく様は、興味深く読むことができた。中公新書自体が、大きな意味でのノンフィクションだと思うが、僕が、古典文学と新書というジャンルを行き来している、衝動の根本にあるものを、この作品に指摘されたような気がした。

  • funuu さん

    「1965年5月9日日本テレビは「ノンフィクション劇場」でビンデン省で掃討作戦を展開していた南ベトナム政府軍に従軍取材した。ベトコン容疑者に対する拷問や殺害シーンを映し出した。その中で南ベトナム政府軍の兵士に射殺され、首を切らたベトナム少年のシーンが問題になった。」こんな時代もあったのですね。この分野はグーグルにやられたようです。

  • くさてる さん

    詳しくない分野なだけに勉強するつもりで手にとったのだけど、面白く読めました。「はじめに」の「石井光太論争」のところからぐっと惹きつけられた。そもそもノンフィクションとはなにかフィクションとの境目はなにかというテーマが歴史を追いながら語られていく流れは興味深かった。

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人物・団体紹介

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武田徹

昭和21年、長野市に生まれ。長野高校、早稲田大学を卒業後、信越放送(SBC)に入社。報道部記者を経て、ラジオを中心にディレクターやプロデューサーを務める。平成10年に「つれづれ遊学舎」を設立して独立、現在はラジオパーソナリティー、フリーキャスターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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