前方後円墳国家 中公文庫

広瀬和雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122063693
ISBN 10 : 4122063698
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
16

内容詳細

三世紀半ばから約三五〇年間、日本列島の各地で前方後円墳が造営され続けた。その数はおよそ五二〇〇基にのぼる。大山(仁徳陵)古墳を頂点とする巨大古墳が、共通する墳形と歴然たる規模の階層性をもって造られたのはなぜか―。「国家」という視点から古墳時代の歴史像を捉え直す試み。

目次 : 第1章 首長はいかにして首長たりえたか/ 第2章 分業生産と交易の地域センターだった弥生都市/ 第3章 東アジア世界とカミ観念の形成/ 第4章 前方後円墳祭祀―国家をささえた共同幻想/ 第5章 “もの・人・情報の再分配システム”で成立した中央と地方/ 第6章 前方後円墳国家の誕生/ 第7章 前方後円墳国家を運営した大和政権

【著者紹介】
広瀬和雄 : 1947年、京都市に生まれる。同志社大学卒業。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務ののち、奈良女子大学大学院教授、国立歴史民俗博物館教授等を歴任。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。文学博士(大阪大学)。専攻は日本考古学(弥生・古墳時代の政治構造)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 月をみるもの さん

    補修時以外の調査をさせない宮内庁は滅ぼしたほうがいいと思ったけど、平城京作る時に古墳まるごと壊してたのに比べるとまだマシなのか。。。「(つい数百年前に建設された)大王墓クラスの巨大前方後円墳の破壊に対して、律令国家建設を推進した天皇や貴族にはさほどの心理的抵抗がなかった」あるいは「かつての政治拠点だった城郭(や信仰の拠点だった寺院)が壊された、明治維新を彷彿とさせる事態が八世紀初頭にも生じていた」ってことだかんな。。

  • 月をみるもの さん

    日本各地で300年以上にわたって建設され続けた前方後円墳。(1)莫大な労働力を費やし、武器や鏡といった貴重な財を埋めて(=捨てて)まで、前方後円墳をつくりはじめたのはなぜなのか?(2)律令国家成立とともに前方後円墳が作られなくなったのは、畿内に中心を持つゆるい首長連合から大王〜天皇が生まれたことや朝鮮半島での戦いとどのように関係しているのか? 著者がこの2つの謎を解き明かしていく様に知的興奮を覚えずにはいられない。

  • キアヌ安倍 さん

    前方後円墳とは、もの・人・情報の再分配システムに加入した首長の証。とても納得できる説だと思います。中央と地方の関係を考える上でもおすすめの一冊です。

  • kukikeikou さん

    「前方後円墳に表象された国家に前方後円墳国家という即物的名称を付与したが/発展段階論的な観点で国家をとらえない、ということがそれである。/それぞれの歴史的な国家は予定調和的に遷移したのではない。」「大和政権が中心構造を担った首長層の利益共同体がはじめて日本列島的規模でできあがったのが古墳時代であった。/しかし、こうした国家のとらえかたは、『階級支配のための機構が国家だ』とみなされつづけてきた日本古代史や考古学のなかでは、にわかに了解が得られないであろう。」

  • ふたば@気合いは、心を込めて準備中 さん

    国家が成立していく過程、宗教が根付いて行く過程がなんとなくわかったような気がする。 とはいっても、本当にぼんやりなので、ちゃんと理解しているかどうかがはっきりしない。再読が必要だ。

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広瀬和雄

1947年京都市生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務ののち、奈良女子大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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