アメリカ注目の若手作曲家アダム・ショーンバーグ
初のオーケストラ・アルバム
キース・O・ジョンソンの輝かしいサウンド
アメリカで現役クラシック作曲家の中でトップ10に入る実力と称されるアダム・ショーンバーグ(1980年11月15日生)初のオーケストラ録音集。アダム・ショーンバーグはオハイオ州オベリン音楽院を卒業後、ジュリアード音楽院でロバート・ビーザーとジョン・コリリアーノに師事、同音楽院で修士号と博士号を取得しています。アメリカの主要オーケストラより作品を委嘱され、アメリカ国内外の音楽祭にも参加しています。
このアルバムはマイケル・スターンによって初演された3つの作品を収録しています。20世紀を代表するアメリカの抽象画家マーク・ロスコの作品にインスピレーションを受けた『ファインディング・ロスコ』は、彼がジュリアードの学生時代に書かれたもの。当時の師コリリアーノの助言を受けて6カ月かけて制作されました。第3曲の「レッド」は、グラフィック表記を用いた技法で、あたかもロスコがキャンバスに赤を塗り重ねているような即興性が表現されています。
『アメリカン・シンフォニー』はジュリアード卒業後最初に書かれた作品。2008年の大統領選挙に触発されたといいます。ショーンバーグは「変革に対する人々の期待、新しい時代の到来を歓迎する人々、そして自分自身がアメリカ人であることを改めて強く感じた出来事だった。コープランドが交響曲第3番を作曲した時の心境をまさに味わっているのだと思った。しかし私は過去に敬意を払い、そして未来のアメリカへの期待を込めた交響曲を書こうと思ったのだ。」と語っています。明るい未来への期待を含んだ冒頭の輝かしいファンファーレから、終楽章ではその未来を確信するような雄々しくはためく星条旗を表現するかのように華々しく終わります。
『ピクチャー・スタディーズ』は、2011年11月にカンザス・シティ交響楽団とネルソン・アトキンス美術館の委嘱作品として書かれました。ムソルグスキーの『展覧会の絵』をリスペクトし、10枚の絵をモチーフとして、楽曲は構成されています。アルバム・ジャケットにもなっているアルベルト・ブロッホの「3人のピエロ」やゴッホの「オリーヴ畑」を通って、アレクサンダー・カルダー、カンディンスキーと聴衆をネルソン・アトキンス美術館へ誘うように書かれています。
またREFERENCE RECORDINGSの真骨頂とも言えるキース・O・ジョンソンのゴージャスなサウンドも必聴です。(輸入元情報)
【収録情報】
ショーンバーグ:
● ファインディング・ロスコ
第1曲 オレンジ
第2曲 イエロー
第3曲 レッド
第4曲 ワイン
● アメリカン・シンフォニー
第1楽章 ファンファーレ
第2楽章 ホワイト&ブルー
第3楽章 ロンド
第4楽章 祈り
第5楽章 スターズ、ストライプス&セレブレーションズ
● ピクチャー・スタディーズ
イントロ
3人のピエロ
レペティション
オリーヴ畑
カンディンスキー
カルダーの世界
ミロ
インタールード
モハーの断崖
ハトの飛行
カンザスシティ交響楽団
マイケル・スターン(指揮)
録音時期:2014年6月20,21日
録音場所:カンザス・シティ・パフォーミング・アーツ・センター、ヘルツベルク・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
レコーディング・エンジニア、サウンド・エンジニア:キース・O・ジョンソン
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND