3つ数えて走りだせ

エリック・ペッサン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784751528679
ISBN 10 : 475152867X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
平岡敦 ,  
追加情報
:
144p;20

内容詳細

フランスで学び、成長する権利を求めて走ったアントワーヌとトニー、家出のマラソンランナー。二人の少年は、1週間で380キロメートルを走った。13歳の少年たちのごきげんな逃走劇。NRP児童文学賞を受賞したフランスYA文学の傑作!

【著者紹介】
エリック・ペッサン : 1970年、フランス、ボルドー生まれ。小説、戯曲、詩、エッセイなど、さまざまな分野で活躍。近年はとりわけヤング・アダルト作品に意欲的に取り組んでいる。『3つ数えて走りだせ』は、2015‐2016年度NRP児童文学賞を受賞した

平岡敦 : 1955年、千葉市生まれ。早稲田大学文学部卒業、中央大学大学院修了。フランス文学翻訳家。『オペラ座の怪人』(光文社)で日仏翻訳文学賞を、『天国でまた会おう』(早川書房)で日本翻訳家協会翻訳特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    【おすすめです】図書館で目があった。すぐ読んだ。原題は、『出来るだけ長く』 ある日走り出したフランスのとある街の中学生男子二人。ずっと走った。ただ走った。フランスのYAにカテゴリされるんだろうが、大人の私に響く。これほどワクワク、泣きそうになりながら、一つ一つの言葉を噛み締めながら読んだのは久しくない気がする。重厚な文学がもたらすのとはまた違った感動。これ以後、コメントまで好きな言葉を抜き出すので、少しネタバレになるかも。「そして、トニーには悲しみが。ぼくには怒りがあった。もう引き返したりするものか」

  • 遠い日 さん

    疾走感に溢れた物語。冬のある朝、天啓に打たれたかのように突然走り始めたふたり、トニーとアントワーヌ。海へ海へ、一週間をかけて380qを走り抜く。語りはアントワーヌ。ふたりの抱える困難な問題が見えて来る。父親から虐待を受けているアントワーヌ、ウクライナへの国外退去に怯えるトニー。ままならない現実を吹っ飛ばすかのような勢いで走り続ける。何からも自由になる決意で。強制的に連れ戻され、同じ毎日が続くことを断固拒否する覚悟で。ふたりはふたりのストーリーを見事に完成させた。その手で掴んだ新しい「現実」が輝いている。

  • くるり(なかむらくりこ) さん

    行き先も目的もわからず走りだしたふたりの少年。でもバイクも車も盗まない。自分たちの足だけで1週間、380キロ。この設定にふつうは欠かせない「反抗」も「出会い」もない。お前のためさ、なんていうベタな「友情」もない。あらゆるセンチメンタル要素を排した、ないないづくしの潔い少年ロードノベル。そんなふたりがクールで最高でした、で終わらず、結局は大人たちによって彼らの旅に「意味」が与えられ、それによって彼ら自身が救われることになる。皮肉な結末ともいえるし、それこそがクールだともいえる。感動とは別の意味で、良作。

  • おーうち さん

    最初は走っているばかりの単調なお話しで、長距離走が好きではない自分もあり、いたたまれず、読書が苦痛になっていた。が、ランナーズハイのような調子で、いつのまにかつぎはどうなる、と思いながら最後まで読み終わることできた。本当にマラソンを走っているような感じ。ゴールは素敵な最後とこれからが準備されていて、すがすがしい物語でした。実話かもしれませんが。

  • そらこ さん

    フランスが舞台。ある朝、トニーとアントワーヌは、中学校に登校しないで公園の草むらに鞄を隠して、1、2、3で走り始めた。町を出て川を渡り、海に出て……二人の少年はなにをめざして走るのか。トニーの家族はウクライから移民で退去命令がだされている。アントワーヌは、父親の虐待に苦しんでいる。ふたりは、とうとうその現実から逃げ出して走り出したのだが、走り続けることで、ゴールを見出した。いっしょに動くことで、言葉少なで通い合っていく、男の子同士の気持ちのやり取りがいい。

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エリック・ペッサン

1970年、フランス、ボルドー生まれ。小説、戯曲、詩、エッセイなど、さまざまな分野で活躍。近年はとりわけヤング・アダルト作品に意欲的に取り組んでいる。『3つ数えて走りだせ』は、2015‐2016年度NRP児童文学賞を受賞した

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