姥捨て山繁盛記

太田俊明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532171438
ISBN 10 : 4532171431
フォーマット
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
244p;20

内容詳細

半世紀前の水害で甚大な被害を受けた山梨県北部の過疎の村。ダム建設計画は中断したままだが、その補償金を使い高齢者介護・医療を目玉とする「シニアの郷」計画が進んでいる。初期の認知症と診断された都内の大手企業に勤務する59歳の男が、早期退職して「郷」に移り住んだ。美しいが、どこか暗い。立ち入り禁止区域の水没予定地に反対派が留まっているからか?そこには「日本一のワイナリー」があるという。ある日、男が思い立って訪ねてみると、理想郷のような風景が広がっていた。

【著者紹介】
太田俊明 : 1953年千葉県松戸市生まれ。東京大学在学中、硬式野球部の遊撃手として東京六大学野球で活躍。卒業後は総合商社、テレビ局に勤務し、2013年に定年退職。15年、第7回日経小説大賞最終候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆみねこ さん

    太田俊明さん、初読み。ダム建設と村おこしとシニアの生きがいを絡めたようなお話でした。面白く読めました。

  • Tsuyoshi さん

    姥捨て山の言い伝えがある山梨県新穂村においてダム建設予定に反対する一部の村民達が6次産業によるアピールを武器に建設中止に持ち込むまでの戦いを描いた作品。表紙やタイトルとは全く違うシリアスで壮大な展開に面食らうも、孤軍奮闘する村民達に引き込まれて一気読み。過疎地や老後の可能性においても希望をもらえる話だった。

  • ナミのママ さん

    第8回日経小説大賞受賞。限界集落・認知症・ダム建設、なんとまぁ盛り沢山なこと!でも今回の受賞作は面白そうと手にしたら、一気読みでした。書評めいてしまうのですが、構成がとても読みやすい上に、テンポが早く、登場人物が面白いです。実際にはこんなうまくいくはずないし、こんないい人ばかり集まるはずもない、と思いつつ、小説の中だけは夢を追いたいという思いを見事に書いてくれた感じです。題材になっている社会問題は重苦しいですが、みごとに楽しい一冊です。映像になっても楽しめそうです。

  • Yunemo さん

    表題から思い描く物語と違っておとぎ話として満足感。大筋は、社会保障費、税金の吸い上げと矛盾した補償金としての使用に。現実問題としての大きな国家的課題、特に過疎化地域において顕著になってます。高齢者の生き方の問題、人生はやり直せるものなんだな、と改めて実感として。父と娘の関係、妻から娘へ繋がれた父への想い、何となくホッとして。簡単に自給自足経済は成り立ちませんが、確実に来る超高齢社会、生き方論の一つとして思い描けます。それより50歳台で初期の認知症と診断されたら、自身はこんな生き方できますか?ちょっと不安。

  • itica さん

    期待通り面白かった。ダム建設推進派と一握りの反対派。村から無視され続ける人々は、ダムの底に沈む運命の地でワインを作り、美しい風景を守り続ける。そして、ひょんなことから関わることになった、若くして認知症を発症した男。国の融通の利かない政策や、幅を利かせる村の実力者。問題続出の中にあって、冷静に対処するリーダーの姿がかっこいい。しかし過疎地域問題、高齢化社会、自然の脅威と考えさせられるところも沢山あった。

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人物・団体紹介

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太田俊明

1953年千葉県松戸市生まれ。東京大学在学中、硬式野球部の遊撃手として東京六大学野球で活躍。卒業後は総合商社などに勤務。1988年、筆名・坂本光一で執筆した、甲子園を舞台にしたミステリー『白色の残像』が第34回江戸川乱歩賞受賞。2013年の定年退職を機に小説執筆を再開し、2016年『姥捨て山繁盛記』

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