戦国期風俗図の文化史 吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」

井戸美里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642016582
ISBN 10 : 4642016589
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
372p;22

内容詳細

山口県岩国の吉川家伝来「月次風俗図屏風」。その形態や画面構成、主題・モティーフ選択は異色で、大田植・富士巻狩など地方・歴史に取材した題材も含み、同時代の風俗画作品とは異なる風景を描く。作品成立に関わった安芸・周防の土壌に根づいた文化の諸相を、美術をはじめ文学や芸能・歴史などから横断的に考察し、作品の実態と広がりを解明する。

目次 : 第1部 成立と伝来―「月次風俗図屏風」の主題・モティーフ分析(「月次風俗図屏風」の成立―旧岩国藩吉川家伝来について/ 「月次風俗図屏風」の主題とモティーフ選択―戦国期武家故実との関わりから)/ 第2部 文学・芸能・空間―「月次風俗図屏風」の図像学(名所絵としての「吉野図屏風」―継承される図像の意味/ 松の絵と能舞台をめぐる一考察―雲谷派関連の資料を中心にして/ 描かれた富士巻狩の物語―幸若舞曲「曽我物」と「曽我物語図屏風」の位相)/ 第3部 在地性―「月次風俗図屏風」と安芸・周防(『田植草紙』の成立背景について―その伝承圏と信仰基盤/ 海を越える「耕織図」―「四季耕作図屏風」の景観描写)

【著者紹介】
井戸美里 : 1998年学習院大学文学部哲学科卒業。2008年東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学)博士課程単位取得退学。ハーバード・イェンチン研究所客員研究員、学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任助教を経て、京都工芸繊維大学講師、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アメヲトコ さん

    岩国城主吉川家に伝わった異色の屏風絵である「月次風俗図屏風」に関する研究書。屏風の図像に籠められた様々な物語の読解は、やや仮説からの演繹という感じもしますが、東アジア世界までを視野に入れ、京都中心の美術史とは異なる地方世界の豊かさを描いている点は魅力的。

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人物・団体紹介

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井戸美里

熊本県八代市出身。筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程修了。博士(言語学)。現在、国立国語研究所非常勤研究員ほか。主要論文に、The Hidden Side of Exclusive Focus Particles:An Analysis of dake and sika in Japan

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