近代日本語の思想 翻訳文体成立事情

柳父章

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588436178
ISBN 10 : 4588436171
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
追加情報
:
252p;20

内容詳細

日本語の文体は近代以後、翻訳によってつくられた―大日本帝国憲法に象徴される翻訳悪文の系譜を分析して近代日本語文の欠陥を摘出するとともに、漱石、志賀直哉、谷崎などによる新文体創出の軌跡をたどりつつ、日本語文における論理と思想の問題点を抉り出す。新たに導入された主語や三人称、句読点、文末語などの使用経緯を思想形成過程とした捉え直し、日本文化論に新視角を提示する。

目次 : 第1章 「主語」は翻訳でつくられた/ 第2章 「主語」はこうしてつくられた/ 第3章 小説における主語/ 第4章 「文」は近代につくられた/ 第5章 文末語もつくられた/ 第6章 日本語はつくられていく/ 第7章 「〜は…である。」文の新しい意味/ 第8章 日本語の論理/ 第9章 A+B→Cの文化論/ 第10章 漢字の造語力と、意味の空しさ/ 第11章 言葉の限界

【著者紹介】
柳父章 : 1928年東京市生。東京大学教養学部教養学科卒。元桃山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こたろう さん

    現代の書き言葉で使用されている形式が、いつ生まれたのか、どのように生まれたのかについて記載されている。文書の書き方の訓練をしたことがある人ならば、必ず知っている文のルールが、わずか100年前に生まれていて、それが現在の主流になっていることに驚いた。また、三上・時枝などの過去の研究者についての研究にも言及し、主語についての考察もあり、大変参考になる部分が多かった。日本語の文の構成に関する部分は、新しい視点を与えてもらった気がする。

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人物・団体紹介

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柳父章

1928年、東京生まれ。61年、東京大学教養学部教養学科卒業。翻訳論・比較文化論を専攻し、評論家として活動。桃山学院大学教授をつとめ、同名誉教授。著作多数。2018年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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